研究分担者 |
猿田 祐嗣 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 科学教育研究センター (70178820)
三宅 征夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 科学教育研究室長 (50000071)
梅埜 国夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 生物教育研究室長 (00132689)
小島 繁男 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 科学教育研究センター (30000037)
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研究概要 |
1.時間経過に伴う観察対象の変化 (1)第6学年の児童が指定された範囲内での自由観察により指摘した1人当たりの情報数は、動物2.5,植物5.5,谷川3.7,地質4.5(個)であった。(2)時間経過に伴う情報数の変化のパタンは、動物,植物,谷川,地質に関するものごとに、60,61年度とも良く似ている。すなわち、谷川と地質に関する情報は時間の経過と共に減少しており、その減少する割合は谷川に関するものの方が大きい。 植物に関する情報は、前後では少なく中ほどで多くなっており、動物については前後で多く、中ほどで減少している。 2.予め設定された標式地点(10地点)における観察では、地層が露出した崖,木の枝やつるがあって遊べる場所,川の屈曲した所などでの情報数が多くなっている。 3.地層に関する情報の集め方については、児童・生徒とも、地層の湿りけひび割れ、地層と植物とのかかわり、地下水のしみだし口などに大変関心をもち、中学生ではそれを丁寧にスケッチしている。 小学校の児童では、崖の地層を壁,コンクリートなどと把えるものが多い。 4.自然の変化における見方については、時間経過の長短(1〜10年)にかわらず、多くの中学生が植物にみられる季節変化,植物の成長に伴う変化をあげている。地形や川の流れの変化をあげるものは大変少ない。 5.地層の連統性については、地層を学習する直前の中学校生徒にスケッチをさせたところ、地層の層理,生育する植物と地層の関係,地層のひび割れなどを細かく表現し、結果として地層の連続性を良くとらえている。
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