研究課題/領域番号 |
60450103
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
|
研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
今井 秀雄 特殊研, その他, その他 (30000285)
|
研究分担者 |
中川 辰雄 国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 研究員 (00164137)
大沼 直紀 国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 研究室長 (20169022)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1985年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 聴覚障害児 / 補聴器適用 / コンピュータ / データ・ベース / 音場聴力検査 / スピーチ・スペクトル |
研究概要 |
1.補聴器のデータ・ベースの作成 昭和60年度においては2【cm^3】カプラを用いた周波数レスポンスによるデータ・ベースを箱型補聴器17種、耳掛け型補聴器65種について作成した。それを分析した結果では、耳掛け型補聴器については、特性の分布に偏りがあることが見出された。昭和61年度においては、KEMARによる測定が実施できるようになったので、それにより挿入利得を直接、自動的にコンピュータに入力して、データ・ベースを作成した。現在よく利用される補聴器について、検索が可能となっている。 2.補聴器選択プログラムの作成 昭和60年度においては、選択基準として"鏡像増幅"原理を採用したが、61年度においてはそれを改善して、"スピーチ・レベル法"によった。これは平均スピーチ・スペクトルを被検者の快適レベルへ増幅する方法である。この際、次の新しい手法を開発し、プログラム化した。(1)ターゲットとなるスピーチ・レベルは聴力レベルの上昇と共に上昇する(2)平均聴力レベル90abを境として、周波数の重味を変更し、重度の障害に対しては低周波部の重味を増す。これらの結果として、より妥当な補聴器が選択された。 3.装用後の変更にかかわる第二次選択プログラムの作成。 装用効果のチェックのために、音場聴力検査の音源、日本語のスピーチ・スペクトルを決定した。これらを用いて装用効果の測定法を定めた。 4.実際的利用に関する研究 聾学校及び難聴学級に在籍する幼児・児童について、教育現場との連係のもとに、補聴器選択の手続きを進めた。連路は電話及び郵送によった。多くの者は第一次選択の補聴器で装用可能であったが、数人は第二次選択を経て、装用可能となった。
|