研究課題/領域番号 |
60460031
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石橋 善弘 名大, 工学部, 教授 (00023052)
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研究分担者 |
折原 宏 名古屋大学, 工学部, 助手 (30177307)
和田 三男 信州大学, 教養部, 助教授 (20115653)
沢田 昭勝 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30023154)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 強誘電性液晶 / スイッチング / 誘電異方性 / ディスクリネーション / 秩序形成 / スケーリング則 / TNセル |
研究概要 |
液晶における秩序化過程をテレビカメラ計測システムにより研究し、以下のことを明らかにした。 1.強誘電性液晶の分極反転 1)強誘電性液晶DOBAMBCの分極反転過程の温度および即加電圧依存性を調べた。その結果、スイッチング時間,核の数および分域壁の移動速度がV/τ(但し、Vは即加電圧,τはSmAからC相への転移温度からの温度差)だけに依存することを見出した。このことから、defectを核にするための"活性化電圧"がτに比例していることがわかった。 2)負の誘電異方性をもつ強誘電性液晶において、スイッチング時間が高電圧下で遅くなるという異常を見出した。さらに、スイッチング異常が、誘電異方性を考慮した運動方程式により、良く説明できることを示した。 2.TNセル中のディスクリネーションのダイナミクス 1)TN(Twisted Nematic)セルを等方相から液晶相に急冷した時に発生するディスクリネーションの運動を観測し、動的スケーリング則を見出した。また、この様なディスクリネーション系に、U場の理論が適用できることがわかった。 2)非直交TNセル(ラビング方向が直交していないセル)中のディスクリネーションの運動方程式を導出した。円形のディスクリネーションの運動を観測し、この式を実験的に検証した。また、非直交TNセルでは、TNセルでみられた様な動的スケーリング則が成立していないことがわかった。
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