研究課題/領域番号 |
60460092
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
稲崎 一郎 慶応大, 理工学部, 教授 (30051650)
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研究分担者 |
青山 藤詞郎 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (70129302)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1986年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1985年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 研削加工 / 難削材料 / クリープフィード研削 / 連続ドレッシング / 適応制御 / 研削焼け / 研削動力 |
研究概要 |
ニッケル系合金を始めとする各種難削材料の成形研削に、クリープフィード研削が偉力を発揮している。本研究はこの研削方式の能率を飛躍的に向上させ得る新しい方式として、研削中に砥石にドレッシングを行うという連続ドレッシングクリープフィード研削の実用性を検討する目的で行われた。2年間の研究を通し、下記の成果を挙げることができた。 (1)試作した連続ドレッシング装置は良好に作動し、連続ドレッシングの効果を確認することができた。ここに試作された連続ドレッシング研削盤は我国で最初のものである。 (2)SKD,SUS,INCONEL等の難削材料に対し、WA砥石を用いて連続ドレッシングクリープフィード研削を行った。切込み深さ10mmという従来では考えられないような高切込みでの研削が可能となった。(3)本方式で特に重要な因子となるドレッシング条件の影響を明らかにすることができた。すなわち、ドレッサ切込みはこれが大きいほど鋭い切刃が形成されて研削抵抗は減少する。またロータリドレッサの固速度は、これをドレッシング点で砥石の周速度方向と同一とし、その大きさも砥石速度に近づける程鋭い切刃が形成されることが確認された。 (4)本研削方式の最大の問題点は砥石の消耗が大きいということである。これを避けるために、不必要なドレッシングは極力避ける必要がある。この目的のために、テーブル速度の適応制御を試みた。実験によれば、この方式は研削焼け発生の回避と加工能率の向上に有効であることが確められた。以上要するに、本研究を通し、連続ドレッシングクリープフィード研削を実用化する上での基礎が確立された。
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