配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1985年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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研究概要 |
本研究では, 流れの数値解析の高速化, 汎用化を目的として, 具体的には, 以下の流れを対象として研究を進めた. 1.物体のまわりの流れの粘性流解析 2.羽根車の完全三次元流れ解析 3.乱流の数値シミュレーション 4.複雑な形状の管路要素の音響管特性の境界要素法解析 1.については, 円柱および球のまわりの遅い流れを対象としてSLOR法, SOR法のコードの高速化を検討した. 2.については, パネル法を用いた非圧縮性および亜音速圧縮性のターボ機械羽根車内流れの直接解法コードとアクチュエータ・ダクト法によるターボ機械羽根車の流れの完全三次元逆問題の解析コードから成る. 非圧縮流れ解析コードでは影響係数の計算についてベクトル化率を高め, 圧縮性流れ解析コードでは非線形成の扱い方についてスペクトル法によるFFT法適用を試みて高速化を行っている. 逆問題コードと合わせてSX-2ではあるが, ほぼ10分程度の計算時間で十分な精度の解が得られる様になった. 3.については, 最も力を注いだが, 420万の格子点を用いた差分解析を外部記憶を用いないで実行する工夫をし, ベクトル化率の向上と合わせて, 従来の世界の最大規模の計算の1/10の速さで実行しうる様なコードを作成した. これにより, 乱流の数値解析の汎用化の基礎が確立された. 又, 汎用化の一環としてpatched grid法の開発も試みた. 4.については, 2.の非圧縮性コードと同様の作業を波動方程式に対して実行した. 又, 粘性を考慮した基本解を求めて三次元解析の一般化を行った.
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