研究課題/領域番号 |
60460116
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
別所 一夫 金沢大, 工学部, 教授 (80019710)
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研究分担者 |
酢谷 琢磨 金沢工業高等専門学校, 講師 (50141883)
山田 外史 金沢大学, 工学部, 助教授 (80019786)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1986年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1985年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 高速度電動機 / 周波数変換器 / 高調波 / 周波数逓倍器 |
研究概要 |
本研究は、これまでに申請者が行ってきた磁気式3倍周波数逓倍器と交流電動機を磁気回路上で一体化した高速度ハイブリッド交流電動機の開発研究を行うことを目的とした。この電動機は、商用電源より直接従来の3倍の回転数を得ることができ、このような電動機はこれまでにない全く新しい形式の高速度交流電動機である。 以下に、この研究において得られた成果を列記する。 1.単相誘導電動機と周波数逓倍器を一体化した高速度ハイブリッド単相誘導電動機の製作を行った。この単相誘導電動機は、単相商用電源により回転数10,800rpm(60Hzの場合),トルク1.0kgcmを半導体等による変換器なしに実現できた。 2.高速度ハイブリッド単相電動機のトルク-すべり特性は、全般的には単相誘導電動機の特性とは変化はない。しかしながら、高速回転を得るために始動トルク,空間高調波によるクローリング現象の除去が重要である。 3.出力・効率の改善のため回転磁界形の高速度ハイブリッド二相誘導電動機の構成法を考案し、設計製作を行った。 4.高速度ハイブリッド二相誘導電動機において、始動トルク特性は改善することができたが、効率の面においては周波数逓倍器の効率が大きく影響を及ぼし、この点さらに検討が必要である。 5.高速度ハイブリッド同期電動機をリラクタンス電動機の構成により実現することができ、回転数10,800rpm(60Hzの場合),最大トルク1.5kgcmを得た。 6.高速度ハイブリッド電動機における磁気回路中の高周波磁束分布を検討し、巻鉄心では構成できないことが明らかになった。
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