研究課題/領域番号 |
60460124
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
猪瀬 博 東大, 工学部, 教授 (70010618)
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研究分担者 |
富山 忠宏 東京大学, 工学部, 助手 (80010932)
相田 仁 東京大学, 工学部, 講師 (00175712)
斉藤 忠夫 東京大学, 工学部, 教授 (30010789)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1986年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1985年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | パケット交換 / LAN / 同時伝送 / スター形 / ヘッダ駆動 |
研究概要 |
ローカルエリアネットワーク(LAN)は比較的限定された地域において特にコンピュータ間の通信のような高度な通信を実行するものであり、各種の方式が提案されている。LANで使用される交換技術は大別してヘッダ駆動方式とプリセット方式に分類される。プリセット方式では通信に先立って回線を設定し、それを通して通信が行なわれる。ヘッダ駆動方式では情報のヘッダで宛先が指定される。これは広くパケット交換方式と呼ばれる。 プリセット方式では通信相手の切替に時間を要し、マルチプロセス方式で動作するコンピュータが同時に多数の相手と交信することができない。ヘッダ駆動方式は交換点に蓄積機能を有する蓄積形とこれを有しない非蓄積形に分類される。前者では蓄積のために交換のスループットが低下するため、多くのLANでは非蓄積形が用いられる。 現在の非蓄積形のLANではしかし、全通信ネットワークの中で、同時には唯一の伝送しか行なうことができない。これに対して、プリセット方式の交換技術では同時に多数の伝送路を設定し、多数の伝送を実行できる。 本研究ではLANに使用するヘッダ駆動、非蓄積形システムにおいて同時に多数の伝送が可能であるようにする全く新らしい交換原理を提案している。多数のノードは中央の交換点に接続される。交換点では複数のデータパスがあり、各々のパスは入来したパケットを選択的に宛先に送る。データパスおよび宛先における競合を解決するために入側および出側にはアービタが設けられる。アービタの競合の結果通信できたパケットについては、相手からメディアアクセス層の応答としてCND(非衝突検出)通知が返送される。交換網はこのデータパスとCNDパスの二つのネットワークを含む。本研究においてはこの方式の実験的検討と性能評価が行なわれている。
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