研究課題/領域番号 |
60460127
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡辺 広次 (1986) 東大, 工学部, 助手 (00107541)
宮川 洋 (1985) 東京大学, 工学部, 教授
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研究分担者 |
原島 博 東京大学, 工学部, 助教授 (60011201)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 画像符号化 / 標本化定理 / ベクトル量子化 / 動き補償符号化 |
研究概要 |
1.研究目的:ディジタル技術、画像技術の進歩にともない、高度の画像処理を伴う画像機器が広くかつ急速に社会、産業の各分野に浸透しつつある。本研究は、研究代表者らが既に提案した多次元空間中の標本点配置の考え方を、画像特に動画および静止画の標本化・補間問題へ発展させ、さらに動画・静止画の高能率符号化方式の設計に応用したものである。 2.研究成果:(1)動き補償・動き内挿符号化方式 本研究では新しい動画像符号化方式として動き補償・動き内挿符号化方式を提案した。低伝送速度のテレビ会議符号化方式ではコマ落としによる情報削減が避けられない。このようなシステムでは動きのぎこちなさが生じるため、通常受信側での動き内挿が行なわれる。しかし受信側での動き内挿では不十分なことが多い。提案した動き補償・動き内挿符号化方式では、送信側で動き内挿を行い、その残差信号を追加伝送することにより、内挿画像の再現性を著るしく高めている。またこの符号化方式では、内挿画像に対しては予測精度がよいことおよび動ベクトルを必要としないことから、コマ落としをしない従来の動き補償符号化方式と比較しても本方式が優れていることが確認された。(2)動き補償・動き内挿符号化方式の性能評価 本研究では動き補償・動き内挿符号化方式の性能を計算機シミュレーション及び視覚による主観評価の両面から評価し、従来の動き補償符号化方式より優れた特性を有することを確認した。(3)補間ベクトル量子化方式 本研究では、画像データベースなどに適する符号化方式として補間ベクトル量子化方式を提案した。本方式ではサブサンプルすることにより構成される補間画像と原画像との誤差信号をベクトル量子化している。本方式によれば画像のベクトル量子化で問題となるミスマッチによる性能低減を防ぐことができ、高能率な画像符号化方式が実現できることが確認された。
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