研究課題/領域番号 |
60460133
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢島 脩三 京大, 工学部, 教授 (20025901)
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研究分担者 |
岩間 一雄 京都産業大学, 計算機科学研究所, 助教授 (50131272)
荻野 博幸 京都大学, 工学部, 教務職員 (40144323)
高木 直史 京都大学, 工学部, 助手 (10171422)
安浦 寛人 京都大学, 工学部, 助教授 (80135540)
平石 裕実 京都大学, 工学部, 講師 (40093299)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1986年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1985年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | ハードウェアアルゴリズム / 冗長表現 / 超LSI / 冗長2進表現 / 算術演算回路 / 剰余数表示法 / 単一化操作 / ハードウェア設計言語 |
研究概要 |
複雑な機能を有する大規模なハードウェア開発においては、その基本となるハードウェアアルゴリズムの設計が回路の性能に大きく影響する。そこで本研究では、ハードウェアアルゴリズムの設計において冗長表現の利用が有効であると考え、冗長表現を利用した超LSI向きハードウェアアルゴリズムの設計に関する研究を行い、以下の成果を得た。 1.冗長表現を利用したハードウェアアルゴリズムの設計:種々の初等関数に対して、冗長表現の一種である冗長2進表現を利用したハードウェアアルゴリズムを設計し、評価を行った。冗長2進数体系では、組合せ回路による二数の加減算が、演算数の桁数に無関係な一定時間で行える。本研究で提案したハードウェルアルゴリズムは、これを利用して高速でハードウェア量の少ない初等関数計算回路の実現を可能にしている。 2.データ表現・データ構造の工夫による超LSI向きハードウェアアルゴリズムの設計:剰余数表示法を利用した算術演算用ハードウェアアルゴリズムの研究を行い、特に除算について理論上最高速のアルゴリズムを詳細設計し、対数段回路演算方式を示し評価した。又、論理型言語の基本演算の一つである単一化操作に対して、項グラフというデータ構造を用いた高速ハードウェアアルゴリズムを設計した。 3.高速ハードウェアアルゴリズムのための冗長符号化法:冗長表現に関する理論的研究を行い、剰余類や可換群,剰余類環等の種々の代数系に対して、高速演算を可能にする冗長符号化法を示した。 4.段階的詳細化に適したハードウェア設計言語:ハードウェアアルゴリズムも含めてハードウェアを階層的に記述できる、段階的な詳細化設計に適したハードウェア設計言語を提案した。
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