研究課題/領域番号 |
60460143
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西川 〓一 京大, 工学部, 教授 (20025886)
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研究分担者 |
手塚 哲央 京都大学, 工学部, 助手 (60163896)
宇土 顕彦 京都大学, 工学部, 助手 (30093199)
倉光 正己 京都大学, 工学部, 助手 (40026084)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 非線形ネットワーク / 多自由度・大規模システム / ネットワーク・モデリング / 最適計画と設計 / 実時間制御 / 散逸関数 / 学習・自己組織化機能 / ネットワークの負荷管理 |
研究概要 |
1.配水ネットワークの設計と制御法に関する研究:水供給の安定性とコストのトレードオフを明確にできる汎用設計法を完成し、さらにそれを発展させて既設管網を拡張するための最適設計法を開発した。すなわち、非線形最適化型のモデルを導き、実際の大規模問題にも十分対処しうる効率的な設計アルゴリズムを与えた。また、従来法を拡張した汎用管網計算法を提安し、極めて有用なアルゴリズムを導いた。さらに制御計画法と実時間制御法についても、数理的ならびに実際的にみて従来法を格段に改良する技法を開発した。これらの成果の中には、既に実用化されているものも少なくない。 2.多自由度非線形回路における振動の理論的解析及びシミュレーション:基礎理論的にも、また実際上も重要なファン・デア・ポル型の多自由度弱ならびに強非線形発振回路について、われわれの開発した平均ポテンシャル法(一種の散逸関数法)を駆使して研究した。その結果、同期化、多重モードなどの振動の様態や安定性について、いくつかの新しい知見を得た。殊に、強非線形系では予想外の発見も多く、例えば2能動素子を含む回路の現象は、生物の概日リズムのメカニズム解明に新しい手掛りを与えると期待される。 3.エネルギー供給ネットワークのマネージメントに関する研究:電力や都市ガス供給のシステムは複雑であるが、供給消費両者の効用を高めるようなロードマネージメントにつき、最適化及びゲームモデルによる研究を行った。 4.自己組織化機能と結合可塑性をもった連想記憶回路に関する研究:非線形性とシステムの自己組織化機能の本質的な関係について考察した。特に、連想記憶の基本動作が認識モデルのパーセプトロンと統一的に記述できることを示し、画像信号などに対応する2次元配列素子群の動作特性を記述する新しい方法を提案した。さらに、動作に局所化及び非線形化を施すアイデアを導入し、多くの興味ある知見を得た。
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