研究課題/領域番号 |
60460153
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 和夫 (1986) 京大, 工学部, 助教授 (10021586)
岡田 清 (1985) 京都大学, 工学部, 教授
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研究分担者 |
井上 晋 京都大学, 工学部, 助手 (30168447)
宮川 豊章 京都大学, 工学部, 助手 (80093318)
児島 孝之 立命館大学, 工学部, 教授 (10066706)
岡田 清 福山大学, 工学部, 教授 (00025777)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | アルカリ骨材反応 / ポゾラン / 高炉スラグ / フライアッシュ / シリカフューム |
研究概要 |
一般に、構造物に対して補修・補強を行うことは、その当初における建設よりも困難な面を持つ場合が多いことが知られている。しかも、アルカリ骨材反応によって損傷を受けた構造物の補修・補強は現実には困難な場合もあり、建設時における材料面からの防止対策の確立が望まれている。その対策の一つとして、高炉スラグ,フライアッシュ,シリカフュームなどのいわゆるポゾラン材料の使用はアルカリ骨材膨張の防止上非常に有効であり、アメリカ,イギリス,ドイツなどではこの方法が推奨されている。しかし、ポゾラン材料の添加によるアルカリ骨材膨張の防止機構は複雑で未解明の部分も多く、その添加量と品質によって効果に限界があり、逆に膨張を促進する場合もあるとされている。本研究では、アルカリ骨材膨張の抑制に有効なポゾラン材料の選択とその適切な使用方法を検討した。 本研究の範囲内で得られた主な結論を以下に示す。 1.高炉スラグは、混入率が高いほどモルタルバーのアルカリ骨材膨張を抑制する効果を示すが、今回使用した高炉スラグでは混入率60%でも膨張抑制効果は小さかった。 2.フライアッシュは、混入率5%ではかなり大きいモルタルバーの膨張を示したが、25〜30%で膨張を抑制することができた。 3.シリカフュームは、他のポゾラン材料と異なり膨張開始材令を遅延させる効果を持つが、混入率が少ないとかえってモルタルバーの膨張は増大し、25〜30%では抑制することができた。 4.市販のB種高炉セメント(高炉スラグ含有量=45%)、B種フライアッシュセメント(フライアッシュ含有量=18%)を用いることによって、コンクリートバーのアルカリ骨材膨張を抑制することが可能であった。
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