研究課題/領域番号 |
60460158
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
福岡 正巳 理科大, 理工学部, 教授 (50011143)
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研究分担者 |
今村 芳徳 東京理科大学, 理工学部, 講師 (50013149)
森地 重暉 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (50013173)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 盛土 / 軟弱地盤 / 沈下 / プレートアンカー / 屋外模型実験 / 有限要素法 |
研究概要 |
昭和60年度の研究でアンカーの引張力は盛土の側方流動による発生の他にアンカー自体の沈下によって生じることを確かめた。そこで61年度の研究ではあらかじめアンカーの沈下を予測し、アンカーの引張力を軽減する方法として上げ越し工法の実験研究を行なった。 実験盛土は新しく深さ60cmの軟弱地盤ピット2基を本学土木野外実験場に作製し、この軟弱地盤上に前年度と同じ水平埋設法ならびに上げ越し埋設法の二種類の補強盛土を作製してそれぞれのアンカーロッドの軸力挙動、盛土の沈下状況、軟弱地盤の変位等について計測を行ないその補強効果を検討した。またこれら各補強盛土を有限要素法による盛土の変形について理論解析を行ない補強盛土工法としての基礎的資料を提供した。 実験、解析の主な結果は次の通りである。 1)上げ越しを施した補強盛土は平行設置盛土に比べてアンーカーロッドの受ける軸力は極めて小さく、盛土の補強として効果が十分期待できることが確かめられ、また、上げ越しによる設置後の座屈現象は生じないことがわかった。 2)上げ越し工法、水平設置工法いずれも盛土の沈下および軟弱地盤の水平、垂直変位については、両方の差は見られなかったがアンカーロッドの軸応力の軽減と言う点で、今回試みた上げ越し工法の補強効果が優れていた。 3)有限要素法による解析は、アンカープレートと土との相対変位の処理に関する問題や解析法が研究途上のためなど、今後の課題は残されたが実験結果の比較検討の点ではほぼ満足ができ、2年間の研究結果より支圧式アンカー補強盛土工法の基礎的資料として十分な成果を得ることができた。
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