研究課題/領域番号 |
60460179
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
筧 和夫 東北大, 工学部, 教授 (40005210)
|
研究分担者 |
湯田 善郎 東北大学, 工学部, 助手 (10166861)
菅野 實 東北大学, 工学部, 助教授 (10005366)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 病院建築 / 建築計画学研究 / 病院リハビリテーション部 / 施設類型 / 空間構成 |
研究概要 |
本研究の特徴は、多様な設置形態をもつリハビリテーション施設を治療・訓練内容の施設機能において類型的に捉え、それぞれの空間構成のあり様について考究したところにある。本研究で得られた結果を以下に要約する。 1.まず東北地方6県の全病院を対象に、リハビリテーションの実施状況を把握した。我が国におけるリハビリテーション施設は、現在ではほぼ半数を占める病院が専任のスタッフと専用の部屋をもって実施している。 2.次いでリハビリテーションを実施している286病院に対し、治療・訓練内容の26項目について数量化【III】類分析を行い、その療法間の類似度を確認した後に、数量化【III】類及びクラスター分析により、多様なリハビリテーション施設を基本的な10類型として把握した。 3.主要な類型の中から典型的な5つの病院を対象に、治療・訓練と患者の特性との対応関係について考察した。脳卒中を主とする脳疾患と関節症・外傷性骨筋疾患などのその他の疾患では治療・訓練内容に相違が認められ、脳卒中の場合には運動療法に加えて作業療法とADLが広く実施されているところに特徴があり、高齢化社会をむかえる我が国においては、この部門の一層の充実が求められる。一方その他の疾患では運動療法に加えて物理療法、部分浴その他の水治療法が実施されているることを知った。 4.リハビリテーションの充実した総合病院3例を対象に、患者・療法士の動きを1日断面の定点観察調査で把握した。リハビリテーション各室における患者の室間移動は思いのほか少なく、わずかに運動療法室を中心とする各室との移動が若干認められるにすぎない。従って、各室のつながり方よりもそれぞれの療法室自体が1つの単位空間的性格をもっており、単位空間の性能に関わる課題の解明が重要となる。
|