配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1985年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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研究概要 |
研究の目的 本研究は, 水利システムにおける(1)用水需要の緩和機能, (2)用水配分操作の時間遅れ, (3)低平地感潮部における排水操作の制約などの諸特性に着目し, 用水取水の実態解明と用水配分操作の最適化を図ろうとするものである. 手法と成果 1.低平地クリーク水田地帯における地区レベルでの水管理実態を水収支によって調査分析した. これによれば地区排水に対する外海潮位の関与の度合が用水の取水操作に大きく影響を与えていることが明らかになった. 2.低平地クリーク水田地帯における用水の反復利用を前提とした水需要構造とこれに対応する供給操作の特徴を明らかにした. 又また, 合理的な用水の配分管理を目的とした広域水利システムの最適操作手法に関する検討を行なった. 3.単一開水路における流量の到達応答を線形拡散型方程式の厳密解および, 微小振幅の長波の分類によって検討した. その結果, 実用的と思われる距離と時間の範囲内において, 流量を推定することのできる簡潔な式を得ることができた. なお, それらの式の有用性が現地実験結果と比較することによって確認された. 4.用水の反復利用を前提としたクリーク水田における湛水土壌中における酸素の混合性置換と拡散現象を数理モデルによって説明し, 実験によって検証した.
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