研究分担者 |
水内 亨 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助手 (20135619)
金子 博 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助手 (80127068)
近藤 克己 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助手 (30026314)
佐藤 元泰 (佐藤 元康) 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助教授 (60115855)
本島 修 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 教授 (60109056)
森本 茂行 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助教授 (20026248)
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研究概要 |
ロッド押し出し型マルチペレット入射装置により5連続ペレット射出に成功したが, 射出問題は150ms程度に限定されている. これはペレット加速用ガスがペレット位置付近に滞留する為であると考えられ, 本質的に回避困難な問題である. 次期装置クラスの大型装置ではプラズマ閉じ込め時間が100ms以上あるので, 有用であるが, ヘリオトロンE装置には適用困難な結果となった. これに, 対して, ディスク型マルチペレット入射装置の製作及びテストを行ったが, これにより6個のペレットの同時射出及び30ms程度の繰り返し実験を行い, 連続ペレットの射出に成功した. これはヘリオトロンE装置へのペレット入射実験に対し, 実験の質が向上すると共にパラメーターの領域を拡大するのにも貢献することが期待される. 現在, ペレットの形状を変えたり, ペレットの速さの自由度等のテストを行っているところである. 遠心力方式マルチペレットインジェクターについてはロッド押し出し型装置がペレット源になるので, ペレット加速部の具体的設計を行い目途がつくようになった. ターボ分子ポンプの回転駆動部を利用する. 又, ペレットのトラジェクトリーの計算も行い, 充分実現性があることを確認した. プラズマの輸送及び安定性を研究するために密度分布を制御することが重要となるが, この目的でペレット射出方向の可変駆動機構を開発した. テストスタンドで調べたところ, プラズマ中心に相当する位置でペレットの射出が160mm移動可能なことがわかった. ペレットの固有の分散は同位置で20mmであるので, 密度分布制御に充分役立つことがわかった. ペレットの破壊の問題もこの範囲内では起こっていない. ペレット入射の時の発光計測も20μsの時間分解能でイメージを観測することができるようになり, ペレットとプラズマの相互作用の研究が進展し, ペレットアブレーションのコードも充実し実験計画に役立っている.
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