配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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研究概要 |
本科学研究費助成金では, 触覚テレビを用いた画像教育をどの様な方法で行うのが適しているかを研究することであった. この目的を達成するために, 画像提示の基本的な振動感覚特性の研究, 画像提示方式の比較研究, 触覚テレビへの提示画像教材の作成, 盲人による画像入力が可能なシステムの開発研究を行ってきた. 触覚テレビのカラー化に向けての基礎研究, 複合バースト振動の実験は, 色認知補助装置への新たな展開を見るに充分な結果を得た. 画像提示方式の比較検討では, 研究代表者らの開発した触覚テレビ方式の方が, 触知する手と別の手でカメラを操作する方式よりも画像認知を行い易いことが明らかとなり, その性能は, 2倍近いことが示された. 今後, 触覚テレビを改良し, 触知部分を軽量化すれば, その性能はさらに向上すると思われ, 画像認知補助装置としては, 触覚テレビ方式が現在の所もっとも優れていることが示された. 盲人用コンピュータシステムの開発研究と, 触覚テレビの研究をドッキングさせることによって盲人用の画像入出力装置の試作システムが完成した. これは, 研究開始当初に計画に無かったもので有り, 大きな成果である. 今後, 本システムのプログラムの充実によって, 盲児の触知能力の向上を目指す教材の開発を行えるものと思われる. 触覚テレビへの, ビデオ教材の提示については, 市販のビデオ再生装置では性能が充分でなく, スロー再生時にも通常速度の再生時と同様の映像信号を出力する機器の開発が必要であることが明らかとなった. この様な機器の開発は, 触覚テレビの為だけでなく, 一般の視聴覚教材の利用においても必要なものである.
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