研究課題/領域番号 |
60470016
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造化学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
茅 幸二 慶応大, 理工学部, 教授 (10004425)
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研究分担者 |
長村 吉洋 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (50160841)
富宅 喜代一 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (00111766)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1985年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | クラスター / 金属クラスター / レーザースパッタリング / 分子線 / 触媒反応 / ファンデルワールス分子 / 水銀光増感反応 / プロトン移動反応 |
研究概要 |
クラスターは原子分子と固体液体の中間として分子間力という基本的立場からも又新材料としての応用面からも興味ある第3の相といえる。本研究ではまずクラスター生成方法として、レーザー蒸発法の開発を試み、レーザー分光法質量分析法などと組合せ、クラスターの構造電子状態そして反応性を解明しようとするものである。又同時に本研究で開発した手法を用い当研究で従来から行われていた分子錯体の研究に応用し、新しい知見を得ることができた。 (1)レーザー蒸発装置の試作:レーザー蒸発室とクラスター検出室より成る分子線装置を試作した。前者では金属ロッドをレーザー(YAG2倍波10mJ)により照射し生成したプラズマ気体を高圧のHe気体で冷却しクラスターを作る。このクラスターをスキマーを通じて次室に送り飛行時間型質量分析計で、ArFレーザーを光イオン化の光源として質量分析し、クラスター分布を定める。本研究ではHe気体を送る高圧短時間ノズルを試作し、又TOF質量分析計を試行錯誤しつつ高感度高分解能のものに作り上げ、会合数n=100程度のクラスターを容易に検出できるようになった。 (2)上記の装置を用いアルミニウムクラスターAlmを生成し、これと酸素分子との反応を調べた。この際特殊な反応槽を試作した。この結果Alm(n〉13)のクラスターではAlm+【O_2】→【Al_(12)】【O_2】+【AL-(n-12)】なる反応が選択的に起る事が見出された。現在色々なクラスターの反応性の研究が進行している。 (3)新しいノズルが開発されたゝめ、いままでその重要性が指摘されながら、検出が困難であった水銀の【^3Po_】に由来する錯体の励起状態を二重共鳴法により検出し、そのポテンシャルなどを決定した。 (4)水素結合二重体の励起状態でのプロトン移動反応が水素結合間の伸縮振動により促進する事、又反応を起さない構造異性体の存在が確認された。
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