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高エネルギー荷電粒子の化学作用

研究課題

研究課題/領域番号 60470042
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 無機・錯塩・放射化学
研究機関東北大学

研究代表者

井戸 達雄  東北大, 国立大学(その他), 教授 (80134063)

研究分担者 高橋 俊博  東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 助手 (70143039)
石渡 喜一  東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 助手 (50143037)
岩田 錬  東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 助手 (60143038)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
キーワードプリン / アミノ酸 / 前生物的合成 / 【^(18)F】-パーフルオロデカリン
研究概要

ホルムアミドをプロトンで照射した生成物にCO,【CO_2】,【CH_4】,【NH_3】,HCNがガス生成物に存在することが確認されたが、このG値を求めたところ12.2e【V】/分子の照射線量のもとで、【NH_3】(G=1.91),HCN(G=1.14)であった。又、固体生成物の化学収率はオキザミド(0.5%),尿素(1.41%),ビゥレット(0.82%)であった。微量成分中に確認されたプリン,アデニン,ヒポキサンチンについては、HPLCとマルチU【V】スペクトロメーターを組合せた分析系でその存在を確定し、生成量は2mlのホルムアミドを4μAで60分照射した時、ヒポキサンチン(2.9mg),プリン(1.5mg),アデニン(0.62mg)であった。しかし、グアニン,キサンチン,S-1・3・5トリアジン,ビゥレア,尿素,及びピリシジン塩基は確認されなかった。
次に生成したポリマーを濃塩酸で加水分解しアミノ酸分析器にて分析したところ、アスパラギン酸,セリン,グルタミン酸,グリシン,アラニン,β-アラニン,β-アミノイソ酪酸,γ-アミノ酪酸等の生体アミノ酸が得られた。以上のように、ホルムアミドのような単純な物質がプロトン(太陽風の中心的粒子)の照射によって生命を維持するのに必須なプリン,アデニン,ヒポキサンチンのような核酸塩基と、生体アミノ酸が同時に生成したことは生体物質の起源,生命の起源について大変興味深いことである。このようにサイクロトロン加速粒子を利用した放射線化学は、宇宙における有機化合物の化学進化に対するシュミレーション研究として意義深いと考える。
一方ホットアトムを利用して標識した人工血液である【^(18)F】-フルオロデカリンを【^(14)C】-デオキシグルコースで標識した赤血球と共に脳虚血にしたラットに投与し、ラジオオートグラフィーで調べたところ、【^(18)F】フルオロデカリンは、そのコロイド径が0.1μmと微少な由に虚血部にも浸透した。それゆえ虚血部位への酸素供給が可能であると示された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 井戸達雄,岩田錬,高橋俊博: 第13回国際ホットアトム化学シンポジウム. 1987.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 井戸達雄,山田裕: 第13回国際ホットアトム化学シンポジウム. 1987.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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