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ポリエンマクロリド抗生物質及び近縁抗生物質の全合成

研究課題

研究課題/領域番号 60470091
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

木下 光博  慶応義塾大学, 理工学部・応用化学科, 教授 (00050980)

研究分担者 中田 雅也  慶応義塾大学, 理工学部・応用化学科, 専任講師 (50118981)
竜田 邦明  慶応義塾大学, 理工学部・応用化学科, 教授 (40051627)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードエライオフィリン / アムホテリシンB / アグリコン / D-グルコース / 2-デオキシーL-フコース / ビス(ジトチルチオ)スタニル化合物 / アムホテリシンBアグリコン / ワーズワース反応 / ビス(メチルチオ)トリメチルスタニル化合物 / DIBAL環元 / Mn【O_2】酸化
研究概要

本研究は二つのマクロリド抗生物質の全合成に関する研究からなる. 一つは抗グラム陽性マクロジオライド, エライオフィリンの最初の全合成の達成であり, 他は典型ポリエンマクロリドである抗カビ性抗生物質アムホテリシンBのアグリコンの二つの合成中間体のエナンチオ特異的合成の達成である.
1.エライオフィリンの全合成:エライオフィリン1__〜は中心の16員環ジオライドから対称的に延じた2本の側鎖に2-デオキシフコースを配糖した6員ヘミケタール構造を含み, 遊離のアグリゴンが不安定なためにその配糖によって1を合成することは困難であった. そこで中心のマクロジオライドと側鎖のヘミケタール前駆体であるエチルケトン配糖体の水酸基をジエチルイソプロピルシリルおよびイソプロピルジメチルシリル基で保護したものを別々に合成し, 両者をアルドール縮合させ, 縮合体の一つの異性体を分離し, 1__〜が分解しない条件で脱保護して1__〜の全合成を達成することが出来た.
2.アチホテリシンBアグリコン中間体の合成:本アグリコンを二つの部分に分け, C_1-C_<20>セグメント(2)とC_<21>-C_<37>セグメント(3)とした. 2__〜と3__〜の不斉中心はD-グルコース誘導体の不斉中心に対応させて合成計画を考えた. 2__〜はさらにC_1-C_<12>に相当するヨード化合物とC_<13>-C_<19>に対応するジメチルジチオアセタール錫誘導体に分けて合成し両者の連結反応によって連結体を得ることが出来た. 連結体を9行程で6員環メチルアセタール構造をもつトリカルボン酸ジエステル体(C_1-C_<19>セグメント)とし, メチルホスホン酸ジメチルのリチオ体を作用させて増炭し, 目的のC_1-C_<20>セグメント2__〜とした. ヘキサエンを含む3__〜は飽和鎖部分C_<33>-C_<37>に相当するアルデヒド体を糖から立体選択的に合成し, これに(2E, 4E)-6-(ジメトキシホスフィニル)-2, 4-ヘキサジエン酸メチルを2回使用するオレフィン化で効率よく目的のポリエンセグメント3__〜を合成することが出来た.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] Kazunobu Tohima;Kuniaki Tatsuta;Mitsuhiro Kinoshita: Tetrahedron Letters. 27. 4741-4744 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsuhiro Kinoshita;H. Takami;M. Taniguch;T. Tamai: Bull. Chem. Soc. Jpn.60. 2151-2161 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M. Kinoshita;M. Morioda;M. Taniguch;J. Shimizu: Bull. Chem. Soc. Jpn.60. 4005-4014 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Toshima;K. Tatsuta;M. Kinoshita: Bull. Chem. Soc. Jpn.61. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M. Kinoshita;M. Taniguch;M. Morioka;H. Takami;Y. Mizusawa: Bull. Chem. Soc. Jpn.61. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazunobu Toshima, Kuniaki Tatsuta, and Mitsuhiro Kinoshita: "Total Synthesis of Elaiophylin (Azalomycin B)." Tetrahedron Letters. 27(39). 4741-4744 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsuhiro Kinoshita, Hitoshi Takami, Masato Taniguchi, and Tetsuro Tamai: "An Enantiospecific Sythesis of the C-21-C-37 Segment of the Aglycon of Amphotericin B." Bull. Chem. Soc. Jpn.,. 60(6). 2151-2161 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsuhiro Kinoshita, Masahiko Morioka, Masato Taniguchi, and Jun Shimizu: "A Facile Syntheses ofe C-1-C-12 Segments of the Amphotericin B Aglycon." Bull. Chem. Soc. Jpn.,. 60(11). 4005-4014 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazunobu Toshima, Kuniaki Tatsuta, and Mitsuhiro Kinoshita: "Total Synthesis of Elaiophylin (Azalomycin B)." Bull. Chem. Soc. Jpn.,. 61. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsuhiro Kinoshita, Masato Taniguchi, Masahiko Morioka, Hitoshi Takami, and Yasuhiro Mizusawa: "An Enantiospecific Synthesis of the C-1-C-19 Segment of Amphothericin B Aglycon." Bull. Chem. Soc. Jpn.,. 61. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 戸嶋一敦: Tetrahedron Letters. 27. 4741-4744 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 木下光博: Bull.Chem.Soc.Jpn.60. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 戸嶋一敦: Bull.Chem.Soc.Jpn.60. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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