研究課題/領域番号 |
60470131
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・発酵学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
栃倉 辰六郎 京大, 農学部, 教授 (70026524)
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研究分担者 |
矢野 俊博 京都大学, 農学部, 教務職員 (30135553)
山本 憲二 京都大学, 農学部, 助手 (70109049)
立木 隆 京都大学, 農学部, 助手 (60026573)
熊谷 英彦 京都大学, 農学部, 助教授 (70027192)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1985年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | パン酵母の発酵 / エネルギー共役 / 糖ヌクレオチド / アセチルヘキソサミニダーゼ / フコシダーゼ / エピメラーゼ / 複合糖質糖鎖 |
研究概要 |
1.パン酵母の乾燥菌体を用いて、糖ヌクレオチドの生産条件及びエネルギー共役の特性を解析した。 2.糸状菌のガラクトースオキシダーゼを用いてUDP-N-アセチルガラクトサミン(UDP-GalNAc)を酸化し、生成物UDP-N-アセチルガラクトサミンジアルドースを単離同定した。本物質はトリチウム標識のUDP-GalNAcに容易に変換されるので、有用な試薬である。さらにUDP-Gal-NAcの特異的酵素定量法を開発する一方、合成の鍵酵素の1つであるUDP-N-アセチルグルコサミン(UDP-GIcNAc)4-エピメラーゼをB.subtilisから単一タンパク質に精製して基本的性質を明らかにした。 3.Penicillium oxalicumの培養濾液からβ-N-アセチルヘキソサミニダーゼを単一タンパク質として精製した。本酵素は高いβ-N-アセチルガラクトサミニダーゼ活性を示す点、新しい複合糖質試薬として注目される。 4.活性汚泥の塩酸分解物を培地として特異的に生育するFusarium oxysporumの培養濾液(一次生育培養液)からα-L-フコシダーゼを単一に精製するとともに、触媒特性を明らかにした。さらに本酵素の簡便調製法(菌体二次誘導法)を開発した。すなわちグルコース生育菌体をL-フコース含有誘導培地に懸濁し、24時間酵素合成を行なう。得られる誘導培養濾液から僅か3段階で単一タンパクに精製できる方法である。 5.Mucor fragilisは、未利用バイオマス牛血粉存在下で培養すると2種のβ-N-アセチルヘキソサミニダーゼE【I】,E【II】を産生し、N-アセチルガラクトサミン添加培地では低分子性E【II】酵素を特異的に生成した。このE【II】を単一に精製して諸性質を明らかにした。 6.本研究で調製されたグリコシダーゼを用いて、複合糖質糖鎖の分解機構を研究した。前述のヘキソサミニダーゼはアセチルキトビ(トリ)オース及びFetuinのグリコペプチドを分解した。フコシダーゼは豚ムチンからフコースを遊離した。
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