配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1985年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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研究概要 |
1)ナス台木(耐病VF)根のエーテル可溶区と酢酸エチル可溶区が土壌病原菌に対し抗菌活性を示し, その活性はナス(千両)より高かった. これは抵抗性に抗菌物質が関与している可能性を示した. 抗菌物質として5種のフェノール化合物と3種のセスキテルペンを単離し, その化学構造を明からにした. そのうち, 含量も多くファイトアレキシンとして知られるソラベチボンが耐病VFの土壌病害抵抗性に関与している事を明らかにした. 2)トマト台木(耐病新交1号)でもエーテル可溶区と酢酸エチル可溶区はトマト(強力米寿)より強い抗菌活性を示した. 抗菌物質として, エーテル可溶塩基性区から4種の文献末記載新化合物を含む6種のステロイドアルカロイド, 中酸性区から4種のC_<18->ハイドロキシ不飽和脂肪酸と7種のフェノール化合物を単離し, その化学構造を決定した. これらの抗菌物質のうち新交1号の病害抵抗性に関与するのは, 強力米寿に比較して抗菌活性が高く含量も多いエーテル可溶塩基性区から単離したステルイドアルカロイドである事を明らかにした. なお, 抗菌活性は示さないが文献末記載の新化合物2種を単離し, その化学構造を決定している.
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