研究課題/領域番号 |
60480016
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物形態・分類学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
竹内 郁夫 京大, 理学部, 教授 (90025239)
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研究分担者 |
田坂 昌生 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (90179680)
井上 敬 京都大学, 理学部, 助手 (30159975)
石田 秀司 京都大学, 理学部, 助手 (00027707)
岡本 浩二 京都大学, 理学部, 助教授 (10029944)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1985年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 細胞分化 / パターン形成 / モノクローナル抗体 / 細胞性粘菌 |
研究概要 |
1.粘菌細胞の集合によって形成される組識には2種類の細胞(予定柄および予定胞子細胞)が分化する。これらの細胞のそれぞれに特異的に反応するモノクローナル抗体を得るべく努めた結果、予定胞子に特異的な4種類の抗体が得られた。これらに反応する抗原はいずれも予定胞子に特異的に形成される予定胞子液胞に存在し、胞子形成に際して細胞外に放出され、胞子外被蛋白質を構成する。胞子外被蛋白質の特定の分子種に対して作られたポリクローナル抗体を用いてcDNAライブラリーを検索した結果、予定胞子に特異的なcDNAクローンが得られたので、現在これに対応する遺伝子を単離しつつある。この遺伝子が得られれば、他の予定胞子特異的遺伝子と共に、その構造と発現調節について調べる予定である。 2.予定柄および柄細胞に特異的な蛋白質として、WGA結合性蛋白質(31Kd)と細胞型非特異的モノクローナル抗体に反応する予定柄特異的蛋白質(35Kd)が精製され、これらに対して特異的モノクローナルあるいはポリクローナル抗体を得るべく努力したが、現在まで得られていない。一方、予定柄に特異的なcDNAクローンを用いて、これに対応する蛋白質を大量に得て、特異的抗体を得る努力をしている。 3.抗胞子ポリクローナル抗体および予定胞子特異的モノクローナル抗体のあるものはDictyosteliumの異種のみならず、Polysphondyliumに対しても交叉反応し、その程度は類縁によって異なる。とくに組織における細胞分化がまだ充分に解明されていない後者の場合には、これらの抗体を用いて分化パターン形成過程を調べている。 4.発生過程において予定柄および予定胞子細胞間に選別がおこらず、両予定域が形成されない突然変異株が単離されたので、現在蛋白質レベルにあける異常を検討している。
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