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筋弾性蛋白質コネクチンの構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 60480018
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 動物発生・生理学
研究機関千葉大学

研究代表者

丸山 工作  千葉大, 理学部, 教授 (60012267)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
キーワード骨格筋 / 弾性タンパク質 / コネクチン / サルコメア / 滑り説 / β-シート
研究概要

コネクチンは本研究者が1977年に発見した骨格筋の弾性タンパク質で分子量300万、長さ1μmにおよぶ。未変性で單離されているのは、分解物(分子量210万)のβ-コネリチンで、母分子α-コネクチンは、塩に溶けず單離されていない。本研究で、ごく少量のα-コネクチンを分離できたが、たえずβ-コネクチンに分解し、研究の対象にならなかった。
β-コネクチンから人工的につくったファイバーは、X線回折からβシートを含んでいることが判明した。これは、溶液状態で、円偏光二色性からえたβ-シート70%,ランダムコイル30%の結果と一致する。コネクチンファイバーは、もとの長さの30%までは可逆的に伸長し、張力を発生した。温度依存性からエントロピー弾性とは認めがたく、βシート構造を介しての弾性とみなされる。より詳細な構造解析は、これからの問題である。
βアクチニン存在下でアクチンフィラメントを音波処理すると、短かいアクチンフィラメントが得られる。これにβ-コネクチンを加えると、白湯した。電子顕微鏡下で見ると、短かいアクチンフィラメントは網目構造を形成していた。この両者の結合はKCl濃度に依存する。80mMKClで結合するが、120mMになるとほとんど解離する。さらに、80mMKCl下で、ミオシン頭部S1をアクチンフィラメントに加えて矢じり構造をつくらせると、コネクチンは結合できなくなる。コネクチン・アクチンの網目構造にミオシンS1を加えると、矢じり構造ができてほぐれてくる。これらのことから、コネクチンはミオシンとアクチンの反応-滑りの原動力-を何ら抗げないものと思われる。サルコメア内で、コネクチンはアクチンフィラメントと弱く結合して、いわばガイドラインの役割をするものと思われる。他〓はミオシンフィラメントに結合している。このように、サルコメアの新しいモデルが提出されるはこびとなってきた。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] MARUYAMA,KOSCAK: Developments in Meat Science. 3. 25-50 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MARUYAMA,KOSCAK: Biomedical Research. 6. 423-427 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MARUYAMA,KOSOAK: Journal of cell Biology. 101. 2167-2172 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MARUYAMA,KOSAK: International Review of Cytology. 104. 81-114 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MARUYAMA,KOSCAK: FEBS Letters. 202. 353-355 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Itoh,Yoshiharu: Journal of Biochemistry. 100. 439-447 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Maruyama, Koscak: "Myofibrillar cytoskeletal proteins of vertebrate striated muscle" Developments in Meat Science. 3. 25-50 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Maruyama, Koscak: "Connectin causes aggregation of myosin rods but not heads" Biomedical Research. 6. 423-427 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Maruyama, Koscak: "Connectin, an elastic filamentous protein of striated muscle" International Review of Cytology. 104. 81-114 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Maruyama, Koscak: "Connectin filaments link thick filaments to Z lines in frog skeletal muscle as revealed by immunoelectron microscopy" Journal of Cell Biology. 101. 2167-2172 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Maruyama, Koscak: "Circular dichroism spectra show abundance of beta sheet structure in connectin, a muscle elastic protein" FEBS Letters. 202. 353-355 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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