研究課題/領域番号 |
60480032
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
作物
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岡沢 養三 北海道大学, 農学部, 教授 (80001379)
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研究分担者 |
幸田 泰則 北海道大学, 農学部, 助手 (20002355)
喜久田 嘉郎 北海道大学, 農学部, 助教授 (90001445)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | プロトプラスト培養 / 耐薬性株 / サティライトDNA / マイクロチューバ / 不定胞形成 / バレイショ / ニンジン / ダイズ |
研究概要 |
1.植物の組織細胞培養法を研究手段として、主要畑作物の細胞分化および器官形成と個体再生に至る過程に及ぼす生長物質の作用機作を組織学的あるいは生化学的手法により解明し、作物の生育とその制御に基礎的知見を加えることを目的とした。 2.作物の培養細胞や葉肉細胞から効率よくプロトプラストを分離する作業はナス科植物を中心に試験し、タバコ・ナス・トマト・ペチュニアなどの培養を試みた。ダイズプロトプラスト培養では保護培養によるコロニー形成率の向上や常圧により低い浸透圧下でアンモニア態窒素とカザアミノ酸の添加が最初の分裂に有効であり、カイネチンの添加は細胞分裂のM期S期とG2期の細胞に作用していることが認められた。 3.バレイショプロトプラスト培養ではプロトプラスト細胞壁再構築と最初の細胞分裂を誘導する条件を追求した。特に最初の細胞分裂・コロニー形成には培地に添加する糖の種類が大きく影響することが明らかとなり、細胞壁再成核分裂・細胞分裂について観察した。 4.培養細胞中のDNAを抽出して制限酵素分解パタンの分析により、培養初期に急増するサティライトDNAは、ミトコンドリアDNAに類似していることが判明したが、その他核DNAのバンドも認められた。 5.不定胚形成能を有するニンジン培養細胞から5MT・AECおよび除草剤ラウンドアップ耐性系統の選抜を試みた。耐薬剤性株で不定胚形成能を有する系統を分離することができた。しかし再生個体での試験は行なっていない。 6.バレイショの茎葉培養を改良してマイクロチューバ形成の技術開発を行ない基本技術データを集めた。萌芽試験は良好であったが収量検定は未だ行っていない。
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