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日本ナシの樹体内貯蔵養分の動向に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480039
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関鳥取大学

研究代表者

林 真二  鳥取大, 農学部, 教授 (90032052)

研究分担者 伴野 潔  鳥取大学, 農学部, 助手 (80127125)
田辺 賢二  鳥取大学, 農学部, 助教授 (40032106)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
キーワード日本ナシ / 樹体内の貯蔵養分 / デンプン / チッソ / アルギニン / 養分転換期 / 樹勢
研究概要

日本ナシの樹体内貯蔵養分と樹勢,果実生産との関係を明らかにするため二十世紀の幼木(3年生),成木(17年生)および老木(62年生)について枝と根中の炭水化物およびチッソ成分の動きを調査した。
1.日本ナシ樹体の主な貯蔵養分は炭水化物とチッソ成分である。炭水化物はデンプンと可溶性糖類のソルビトール,フラクトース,グルコース,シュウクロースの4種で構成され、貯蔵の主体はデンプンとソルビトールであった。チッソ成分はタンパク質と可溶性チッソの一つアミノ酸で構成され、アミノ酸の中ではアルギニンが最も多く含まれていた。
2.幼木,成木,老木のいずれにおいても若い枝ほど炭水化物、チッソともに含有率が高かった。それぞれの樹について両成分の最も多く貯蔵される部位をみると、幼木では新梢と太根,成木では10〜15年生の主枝と亜主枝および太根,老木では30年生までの枝と太根であった。
3.各成分の季節的変化をみると、枝では秋にデンプンが増加し新生器官の展開する4月から5年に著しく減少した。糖は秋から冬にかけて著しく増加し春に減少した。根においてはデンプン,糖ともに冬から春にかけて増加した。全チッソは夏から秋にかけて増加し、新生器官の展開に伴って減少した。アルギニンを主とするアミノ酸は低温期に減少し、2月下旬から萌芽期の4月上旬にに著しく増加した。
4.成木では樹体のすべての部位が貯蔵器官としての能力をもち、5月の養分転換期以後にも多くのデンプン,チッソを余剰養分として貯蔵していたのに対し、老木では30年生以上の木部が貯蔵機能を失っているため、樹全体としての養分貯蔵量が少なくなり、5月以後の余剰養分量も少なくなることが認められた。この余剰養分量の少ないことが老木の樹勢が低下しやすいことの原因とみなされた。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 林真二,田辺賢二,伴野潔,米山肇: 昭和60年度園芸学会春季大会研究発表要旨. 138-139 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伴野潔,林真二,田辺賢二: 昭和61年度園芸学会春季大会研究発表要旨. 78-79 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田辺賢二,林真二,伴野潔,品川祐司: 昭和61年度園芸学会秋季大会研究発表要旨. 80-81 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 林真二,田辺賢二,伴野潔: 鳥取大学農学部日本梨開発実験室報告. 3. 33-58 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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