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塩生植物の栄養生理的特性とその農業利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480052
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土壤・肥料
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 英一  京都大学, 農学部, 教授 (40026414)

研究分担者 間藤 徹  京都大学, 農学部, 助手 (50157393)
西村 和雄  京都大学, 農学部, 助手 (50135547)
小林 達治  京都大学, 農学部, 助教授 (60026416)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード塩生植物 / 耐塩性 / 広塩性 / ホソバノハマアカザ / ヨシ / マングローブ / ホウ素 / ピルビン酸キナーゼ / ナトリウム吸収
研究概要

本研究は(1)種々の塩生植物あるいは耐塩生の強い植物の収集(植物体および種子)および水耕栽培, (2)植物の耐塩生機構および塩生植物の栄養生理的特性の解明, (3)塩生環境下における土壌養分の動態の把握を目的として行なったもので, これまでに得られた成果の大要はつぎのとおりである.
(1)瀬戸内の塩田跡地, 西表島の湖間帯(マングローブ樹林帯), タイ国の塩類集積地域を調査し, 多数の植物試料を収集するとともに, それらのうちのいくつかの植物種について水耕栽培法を検討し, 栄養生理の研究に供した. その中でも従来困難とされていたマングローブの水耕に成功したことは特筆に値する.
(2)塩生の双子葉植物としてホソバノハマアカザ, 広塩性の単子葉植物としてヨシ, マンゴローブの一種であるオヒルギを水耕栽培し, 耐塩生機構をしらべたところ, それぞれ特徴のある対応をしていることがわかった. ホソバノハマアカザは外液からナトリウムを吸収してこれを液胞中に集積し, 細胞質中にはベタインを集積して細胞の膨圧を維持するが, ヨシは外液中にナトリウムが高濃度存在していても, 体内へのとりこみは少なく, カリウムとショ糖で浸透圧を作出していることが判明した. オヒルギについては現在研究中である. ホソバノハマアカザは外液のナトリウム濃度が高いと細胞内のカリウム含量がかなり低下するが, ホソバノハマアカザのカリウム依存性酵素の一つであるピルビン酸キナーゼのカリウム要求性は一般の非塩生植物とかわらなかった. しかしベタインが存在するとカリウムの要求性は低下した. また海水中のホウ素濃度は高いが, ホソバノハマアカザのホウ素含量, 耐ホウ素性は高く, 塩生植物の栄養生理的特性の一つと思われた.
(3)塩生環境下の地力窒素の動態をしるために有機態窒素の無機化, 硝酸化成および共生的窒素固定に対する塩の影響をしらべた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Toru MATOH, et al: Soil Science and Plant Nutrition. 32. 451-459 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru MATOH, et al: Plant Physiology. 84. 173-177 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 池田順一 他: 日本土壌肥料学雑誌. 58. 53-57 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru AMTOH, et al: Physiologia Plantarum. 72. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋英一: "生命にとって塩とは何か" 農山漁村分化協会, 201 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru MATOH, et al: "Effects of Sodium and Potassium Salts on the Growth of a Halophyte Atriplex gmelini." Soil Science and Plant Nutrition. 32. 451-459 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru MATOH, et al: "Sodium, Potassium, Chloride and Betain Concentrations in Isolated Vacuoles from Salt-grown Atriplex gemlini Leaves." Plant Physiology. 84. 173-177 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toru MATOH, et al: "Salt tolerance of the reed plant Phragmites communis" Physiologia Plantarum. 72. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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