研究課題/領域番号 |
60480080
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
堤 義雄 広島大, 生物生産学部, 教授 (20001399)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1985年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
|
キーワード | 豚卵胞液 / ウサギ / 排卵 / 偽妊娠 / 血漿プロゲステロン濃度 / 血中FSH濃度 / 黄体重量 / 外陰部 |
研究概要 |
活性炭で処理した豚卵胞液(CTPFF)を家兎に投与し、交尾刺激又はhCG静注による排卵及びその後の黄体機能について検討した。 1.CTPFFを5mlずつ8時間おきに15回、又は4mlずつ12時間おきに10回連続皮下投与し、最終投与時に強制的に交尾させたが全例(15羽)排卵しなかった。外陰部の腫脹・潮紅の度合は処理開始1〜2日で著減した。交配後4日目の処理家兎卵巣では大型卵胞数が有意に減少した。CTPFF投与期間中.末梢血漿中のFSH濃度は測定限界値以下のものがほとんどであったが、処理中止後1〜2日で高い値を示すものが見られた。 2.CTPFF4mlを12時間おきに連続10日間投与し,hCG10luを静注して半数例(3/6)に排卵を誘起(偽妊娠)できたが、排卵数は平均1.7個と非常に少いものであった。しかし15luの投与では全例排卵(6/6)し、平均排卵数も3.0とやや増加した。 3.CTPFF4mlの10回投与後、hCG10luの静注で誘起した偽妊娠4日目の卵巣では、卵巣と黄体の平均重量は対照区(CTPFFの代りに生理食塩水を注射)と比較して差はなかったが、大型卵胞数が減少した。末梢血漿のプロゲステロン濃度は処理中対照区に比し高レベルを示したが、排卵時の上昇,その後の急減は対照区と同様であり、偽妊娠4日目では処理区は対照に比し低レベルを示した。 4.前項3と同じ処理後、hCG15luを静注した区では、偽妊娠7日目の卵巣と黄体の平均重量は共に対照区より減少した。血中プロゲステロン濃度も偽妊娠3日目より7日目まで、処理区で低値を示し、7日目の黄体組織にも退行的徴候が見られた。しかし偽妊娠10日目では卵巣と黄体の平均重量は対照区と差のないものとなっていた。
|