研究課題/領域番号 |
60480084
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
奥村 純市 名大, 農学部, 助教授 (10023425)
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研究分担者 |
渡辺 徹 名古屋大学, 農学部, 助教授 (30023427)
富田 武 名古屋大学, 農学部, 教授 (70023421)
村松 達夫 名古屋大学, 農学部, 助手 (60166303)
田先 威和夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (70023364)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1985年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | アミラーゼ / トリプシン / キモトリプシン / コレシストキニン / トリプシンインヒビター / 腺房細胞 / 酵素原顆粒 / アイソザイム / 膵液採取 / ニワトリ |
研究概要 |
鶏における膵液消化酵素採取の新しい方法を開発し、コレシストキニン(CCK)と栄養素に対するアミラーゼ,トリプシノーゲン,キモトリプシノーゲンの分泌反応を検討した。CCKを投与するとすべての酵素が急激に増加し、約30分間反応が持続した。分泌反応は投与量に比例して高くなり、ピークに達する時間も早くなった。0.06および0.15IU CCKでは各酵素の分泌反応はほぼ同じであったが、0.30IU CCKではキモトリプシノーゲンが最も高い比率で分泌し、次いでアミラーゼ,トリプシノーゲンの順であった。グルコースおよび各種必須アミノ酸単独投与による膵液消化酵素分泌反応では、フェニルアラニンだけがアミラーゼとトリプシノーゲン分泌に有意に高い反応がみられた。これら消化最終生産物とCCKを協同して投与すると、CCK単独に比べ膵液消化酵素分泌反応は高まり、栄養素の種類によりその反応も異なった。このように膵液消化酵素分泌反応に対してCCKと栄養素は協同作用があり、かつ各消化酵素に対して選択的に作用していることが示され、消化作用への関与が示唆された。ヒナにトリプシンインヒビターを10あるいは100ppm飼料に添加給与すると、増体量には差異がみられなかったが膵臓重量は増加し、膵臓腺房細胞の肥大が認められた。この現像は腺房細胞を構成している粗面小胞体の拡張・増生に起因していた。チモーゲン顆粒は数的に減少し、個々の顆粒では拡大傾向を示したことにより、上記腺房細胞の変化はチモーゲン顆粒の過剰分泌であると考えられた。しかしトリプルシンインヒビター経口投与ヒナの膵液消化酵素分泌反応は、無投与ヒナと同じであった。またトリプシンインヒビター投与による各酵素のアイソザイムについても検討した。
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