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各種動物と人に寄生するクリプトスポリジウムに関する研究, 特に宿生・寄生体関係

研究課題

研究課題/領域番号 60480086
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学
研究機関北海道大学 (1986-1987)
鳥取大学 (1985)

研究代表者

板倉 智敏  北海道大学, 獣医学部, 教授 (30021695)

研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1985年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワードクリプトスポリジウム / 原虫 / 鶏 / 子牛 / 人畜共通原虫 / オーシスト / 免疫 / 蔗糖液 / 微絨毛 / 細胞内細胞質外寄生原虫
研究概要

クリプトスポリジウムに関しては, 1975年以降, 世界各地の人, 家畜, 家禽, 愛玩動物, 実験動物を含む多くの動物での感染が知られるようになった. しかし, 日本での本原虫(CRと略す)の感染の実態についてはほとんど不明であった. このように実状を踏まえて本研究を行い, 以下の成績を得た.
1.CRは調査すればするほど, 多くの動物に感染していることが明らかとなった. 本研究中にCR感染を認めた動物は, 鶏, 子牛, 子豚, 猫, モルモット, ラット, スナネズミ, セキセイインコであって, 日本にもCRが各種動物にひろく浸潤していることが明らかとなった. これらの感染動物のうち, 臨床的に問題になるなは, 子牛の下痢症, 鶏の呼吸器病がCRによって引き起こされた時である.
2.私はCRを鶏糞から分離し, これを用いて若干の研究を行った.
まず, CRの精製したオーシストを鶏に経口接種すると容易に感染が成立した. しかし, 感染後約30日後からは, 鶏体内にCRが認められなくなり, この鶏には再感染が成立しなくなった. つまり, CRには自然免疫の成立することが示唆された.
CR感染鶏の組織を透過・走査両電顕的に検索し, CRの各生活史の形態を明らかにした. すなわち, トロフォゾイト, シゾント, マクロガメトサイト, ミクロガメトサイト, オーシスト, メロゾイトの形態を示したが, それらは基本的には哺乳動物におけるそれと同一であった.
鶏由来のCRの他動物への感染性を検討した. その結果, そのCRは豚, 犬に感染し, 鶏由来のCRが哺乳動物にも感染性を示し, 本原虫は人, 各種動物を通じ, 1種であろうという説を支持するものであった.
鶏のCRの集オーシストには, 蔗糖液の比重を1.18g/mlにするのが最適であることが指摘できた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] Chitoshi Itakura(板倉智敏): Avian Pathol.14. 237-249 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 板倉智敏: 日本獣医師会雑誌. 38. 796-801 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 板倉智敏: 動生協会会報. 18. 13-18 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keiji Ogimoto(扇元敬治): Zb1. Bakteriol. Hyg. A. 264. 343-347 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 板倉智敏: 北海道獣医師会雑誌. 31. 251-254 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 横谷一彦: 北海道獣医師会雑誌. 32. 35-37 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Chitoshi Tiakura: "Ultrastructure of cryptosporidial lifd cycle in chicken host cells" Avian Pathol.14. 237-249 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Chitoshi Itakura: "Cryptosporidiosis in calves : A literature review and first incidence in Japan" J. Jpn. Vet. Med. Assoc.38. 796-801 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Keiji Ogimoto: "Experimental infection of chickens with Cryptosporidium" Zbl. Bakteriol. Hyg. A. 264. 343-347 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Chitgoshi Itakura: "Cryptosporidial infection in chickens" Avian Pathol.487-499 (13 1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Itakura,Chitoshi: Avian Pathology. 14. 237-249 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 板倉智敏: 日本獣医師会雑誌. 38. 796-801 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 板倉智敏: 動生協会会報. 18. 13-18 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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