研究課題/領域番号 |
60480130
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
山添 康 (1986) 慶応大, 医学部, 助手 (00112699)
鎌滝 哲也 (1985) 慶応義塾大学, 医学部, 助教授
|
研究分担者 |
加藤 隆一 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (40112685)
川野 澄江 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (20175293)
永田 清 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (80189133)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1985年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
|
キーワード | 性特異性チトクロムP-450 / アンドロジェン / エストロジェン / 成長ホルモン / ステロイド水酸化酵素 / 薬物代謝酵素 |
研究概要 |
1)新生児期アンドロジェンインプリンティングの存在は確認された。すなわち新生児期(生後5日以前)に睾丸を摘除するとP-450-maleは成熟後全く発現しなかった。しかし従来報告されているほど強くはなく、睾丸を摘除しても成熟後アンドロジェンを投与すると、再び雄型の代謝パターンを示した。テストステロンやベンゾ(a)ピレン水酸化活性のインプリンティングに関してはP-450-male以外のチトクロムP-450の関与の可能性も示唆された。 2)メスの新生児ラットにテストステロンを投与したが、8週令ラットには性特異性チトクロムP-450、薬物代謝活性などに有意な変化が認められなかった。 3)新生児ラットにグルタミン酸を投与して視床下部-間脳系を破壊すると、性特異性チトクロムP-450、テストステロン水酸化活性、薬物代謝活性などは雄型のパターンから雌型のパターンへ変換した。 以上の結果から、新生児期にアンドロジェンが存在すると、性特異性チトクロムP-450および薬物代謝酵素系にインプリンティングがおこることが明らかになったが、その持続性や作用機構などに関しては再検討する必要性が考えられた。
|