研究課題/領域番号 |
60480183
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
三浦 悌二 帝京大, 医学部, 教授 (90082073)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 双胎 / 季節性 / 出生季節 / 母体要因 / 超音波断層法 / 切迫流産 / 卵性 / 疫学 |
研究概要 |
本研究は、双胎の発生機序に及ぼす母体側の要因を明らかにするために、双生児の母の会の調査と、病院カルテで、早期での双胎の一児消失例を含むと考えられる10週未満の切迫流産の調査を行い、双胎の季節性、双生児の母自身の出生の季節性を検討し、さらに超音波断層法を用いて、妊娠初期での双胎の把握を行い、以下の結果を得た。 (1)1971-84年の日本では、双生児の出生は年の後半に多い数年と、こうした現象の見られない数年とが交互に現われた。 (2)同性双生児の母と、異性双生児の母とでは、その出生季節分布が異なり同性双生児の母は6-10月の夏生まれに多く、異性双生児の母は、3、4月の春生まれに多かった。 (3)10週未満の切迫流産は、2-5月に分娩となった例に多く合併し、この季節の分娩では双胎も多かった。切迫流産の合併は5-8月生まれの母に多く、双胎は8-10月生まれの母に多かった。 (4)超音波断層法による妊娠初期の検索は215例に行い、57例にecho freespace(EFS)像を認めた。内7例は胎嚢様のEFS像を示し、このうち1例では双胎の一児消失の可能性が大きく、生存している双胎は3例だった。EFS像も、双胎像も秋から冬に偏って観察された。母の出生季節では、EFS像のあった母も、双胎の母も、冬から春に生まれた母で多かった。 (5)切迫流産を合併した母では、過去に自然流産の経験があるものが多かった。EFS像の認められた例では、無しの例と比べて、初産の割合が少なかった。 以上、双胎の受胎の多い季節にはその一児消失も多いこと、双胎の受胎のしやすさにも、それの流産の起こりやすさにも、母の出生季節が関与していることが明らかとなった。
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