研究課題/領域番号 |
60480191
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
三好 保 徳島大, 医学部, 教授 (70035393)
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研究分担者 |
野村 以徂子 徳島大学, 医学部, 教務員 (90116848)
今木 雅英 徳島大学, 医学部, 助手 (20168511)
田村 隆教 徳島大学, 医学部, 助手 (80155267)
藤井 正信 徳島大学, 医学部, 講師 (40035548)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 血清酵素活性値 / LDH分画比 / ビタミンC摂取量 / 蛋白質摂取量 / 血清ビタミンC / r-GTP(1)分画比 / 摂取栄養量 |
研究概要 |
健康な青年男子6名を被検者に、日常の食事にビタミンC1g/日の負荷を10日間あたえ、次にビタミンCを10g/日に増加した負荷試験を10日間実施した。血清LDH-5分画比は、実験開始前の9.1%から、ビタミンC1g/日の経口負荷後10日目で8.1%に低下した。ビタミンC10g/日に経口負荷を増加後10日目では7.7%と危険率1%以下の有意な低下が認められた。血清LDH-4分画比でも、実験開始前8.7%からビタミンC1g/日の経口投与後10日目で8.0%、ビタミンC10g/日の大量負荷の10日目では7.4%に危険率1%以下の有意な低下を認めた。青年男子4名を対象とした40〜50gの低蛋白質レベルの21日間摂取実験では、血清LDH-5分画化に実験開始前5.3%,10日目6.8%,21日目10.6%の上昇が起り、実験前に比べ実験食21日目に危険率5%以下の上昇であった。 血清LDH-4でも実験開始前8.5%から10日目8.9%,21日目10.9%と上昇傾向が認められた。血清LDH-4とLDH-5には、ビタミンC及び摂取蛋白質量のレベルと密接に関連のあることが明らかとなり、日常生活でビタミンC及び蛋白質の摂取レベルが高いと分画比は低い傾向になることが分った。 ビタミンC摂取量と血清r-GTP(1)の分画は負の関係が摂取栄養調査から認められた。その他ビタミン【B_1】,ビタミン【B_2】,体重当り蛋白質摂取量とも負の相関を1%以下の危険率で得た。この男子267名の分画比と栄養摂取量の変数増減法による重回帰分析でビタミンC摂取量に最も強い回帰を認めたので、血清ビタミンC量と血清r-GTP(1)分画比の関係を検討した。男178名,女39名を被検者に測定した結果、血清r-GTP(1)分画比と血清ビタミンC量の間に危険率1%以下の有意な負の相関を認めるが、総活性値との間には有意な関係は認めなかった。ビタミンC負荷試験及び低蛋白質負荷試験でも、ビタミンC負荷の増加と共にr-GTP(1)の分画比の低下、低蛋白質10日目に上昇の傾向を得た。
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