研究課題/領域番号 |
60480210
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鎌田 武信 阪大, 医学部, 教授 (80028399)
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研究分担者 |
井上 敦夫 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
松村 高勝 大阪大学, 医学部, 助手 (90183615)
佐藤 信紘 大阪大学, 医学部, 講師 (90028358)
INOUE Atsuo Osaka University
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 微小循環 / 肝不全 / エネルギーチャージ / 胆汁流量 / プロペディウムイオダイド / FITC / 蛍光顕微鏡 |
研究概要 |
細胞機能の維持にはエネルギーの供給が不可欠であり、その供給不全は細胞機能低下そして細胞壊死をもたらすことが考えられる。一方、組織中の細胞が必要なエネルギー生成を営むには微小循環が重要であり、微小循環の異常は細胞機能の低下をきたし、組織障害を招く。本研究の目的は、肝エネルギーレベルを可視化し、肝局所での微小循環異常と肝エネルギーレベルの関連を検討し、肝不全の発現と進展機序を解析することにある。肝エネルギーレベルの二次元可視化のために肝細胞のエネルギー依存性の生化学的プロセスを解析し、エネルギーに依存した胆汁分泌動態をIn vivoで画像化・解析した。 1.ラット肝の胆汁分泌は肝局所の酸素化と酸素消費そしてエネルギーレベルに依存していることを明らかにした。 2.In vivo蛍光顕微鏡システムを作製し、ラットを用いてFITCナトリウムなどの蛍光物質の類洞から肝細胞へ、肝細胞から毛細胆管への流れの観察を行ない,胆汁分泌動態を画像化した。四塩化炭素肝障害では著しい微小循環異常を認め,同部位でlFITC排泄障害がみられ肝微小部位でのエネルギー代謝異常を可視化した。またプロペディウムイオダイドを用いてエネルギー生成が低下し変性した細胞を抽出することができた。 3.ラット灌流肝を用いて高濃度エタノール(100ml1以上)がミトコンドリアでのエネルギー生成を阻害し肝細胞中のエネルギーレベルが低下して胆汁分泌が低下することを明らかにした。またFITC注入によりエネルギー低下を画像化・解析した。
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