研究課題/領域番号 |
60480220
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
宮武 正 新大, 脳研究所, 教授 (50048998)
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研究分担者 |
佐藤 修三 新潟大学, 医学部付属病院, 講師 (30115034)
渥美 哲至 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (50049061)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | Adrenoleukodystrophy / 極長鎖飽和脂肪酸代謝異常 / Zellweger症候群 |
研究概要 |
Adreroleukodystrophy(ALD)において極長鎖飽和脂肪酸(VLCFA)が増加し、VLCFAの代謝障害が考えられた。今回は、皮膚線維芽細胞を用いて、VLCFAのうちcerotic acid【C_(26:0)】及びligroceric acid【C_(24:0)】の代謝を検討した。実験の方法としてはトリチュームラベルした【^3H】-cerotic acidと【^3H】-ligroceric acidを皮膚線維芽細胞の培養液中に加えて培養し、経時的にその総脂質中のトリチュームラベルされた脂肪酸をラジオガスクロマトグラフィーを用いて定量した。その結果、脂肪酸の細胞内取り込みは、患者及び正常コントロールで差はなく、【C_(26:0)】の分解は、ALD患者では約50%の低下が認められた。一方【C_(24:0)】の代謝を検討した結果、分解は【_(24:0)】と同様約50%に低下が認められ、更に、【C_(24:0)】から【C_(26:0)】への合成が、患者で2倍に増加していた。このように、ALDにおいてはVLCFAの分解は明らかに低下していたが、一方においてて【C_(24:0)】から【C_(26:0)】への合成は明らかに増加が認められた。次にこのVLCFAの増加の要因として分解の障害か合成亢進のいずれかの関与が大かについて検討を行うため、VLCFAの分解系の局存するperoxisomeの欠損症とされているZellweger症候群とALDでVLCFAの代謝を比較検討してみた。実験方法は〔18-【^(14)C】〕ステアリン酸【C_(18:0)】を皮膚線維芽細胞に加えて培養し【^(14)C】でラベルされた脂肪酸をラジオガスクロマトグラフィーで定量した。その結果【C_(18:0)】から【C_(26:0)】への合成はコントロールでは検出されないのに対し、ALDでは0.7%、Zeiluegerでも0.7%と明らかな合成亢進が認められた。
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