研究課題/領域番号 |
60480231
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
日和田 邦男 愛媛大学, 医学部, 助教授 (00108391)
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研究分担者 |
橋本 明栄 愛媛大学, 医学部附病院, 助手 (60172855)
浜田 希臣 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (30127906)
村上 英紀 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (90110832)
高田 泰治 愛媛大学, 医学部附属病院, 元講師 (20127898)
西村 一孝 愛媛大学, 医学部附属病院, 元講師 (70036482)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1987年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | レニン基質 / 高分子型レニン基質 / 脱アンジオテンシンI-レニン基質 / PRA / レニン / レニン阻害剤アフィニティカラム / 抗ヒトレニン基質抗体アフィニティーカラム |
研究概要 |
レニン・アンジオテンシン系は生体における血圧と水電解質の重要な調節系である. 本系の各因子はいづれも著しく研究が進んでいるが, レニン基質の代謝に関してはほとんどわかっていない. 本研究においては, 昇圧機構にレニン基質がどのように関与しているかをレニン基質の代謝面から研究した. 1.血漿レニン基質測定の意義 私達が開発したヒトレニン基質のRIAでPRAの上昇している妊婦と慢性透析患者の血漿レニン基質量を測定した. 妊婦のPRAの上昇機序はレニン基質濃度が上昇した結果であり, 透析患者ではレニン基質量は正常人と変わりないことから, 血漿中のレニン濃度の上昇によってPRAが増加していることを明らかにした. 2.高分子型レニン基質の蛋白とししての性質 妊婦の進行とともに血漿レニン基質濃度は上昇してくる. 正常の血漿レニン基質の分子量は約6万であるが, 妊婦やピル内服婦人では6万の分子量の血漿レニン基質の他に高分子型のレニン基質が出現してくる. この高分子型レニン基質は通常分子量のレニン基質と他の蛋白とが-S-S-結合により形成されたものであることを明らかにできた. 高分子型レニン基質の方がレニンに対し親和性が高いという報告もあるが, 私達の成績から生理的なPHでは生理的には大きな役割を演じているとは考えにくい. 3.脱アンジオテンシンI-レニン基質の生理的意義 レニン基質から脱アンジオテンシンI-レニン基質を作製するための純枠なヒトレニンを精製した. ヒト血漿から大量のレニン基質を精製した. 脱アンジオテンシンI-レニン基質を作製し, 各種蛋白分分解酵素を加えて, 生成されるペプチドの生物活性をひきつづき検討する.
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