研究課題/領域番号 |
60480251
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
西川 武二 慶応大, 医学部, 教授 (50051579)
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研究分担者 |
山崎 雄一郎 慶応義塾大学, 医学部, 兼任講師 (80138081)
早川 和人 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (50146669)
清水 宏 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (00146672)
橋本 隆 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (20129597)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 水疱症 / 類天疱瘡 / 天疱瘡 / 細胞表面マーカー / 浸潤細胞 |
研究概要 |
60年度には本研究にとりかかるべく研究環境の整備、細胞表面マーカーの検索手段の確立を類天疱瘡、天疱瘡例以外の自己免疫性皮膚疾患を対象に行なうと同時に研究対象二疾患の免疫病理学的知見を蓄積した。その結果、新しい免疫グロブリンクラス(IgA)の抗表皮細胞間抗体を見い出し、報告した。61年度は類天疱瘡6例、天疱瘡5例の病変皮膚を辺縁健常部と比較して、浸潤細胞の同定を行なった。同時に少数例ではあるが末梢血リンパ球のサブセットを検討し、病変皮膚と比較、考察した。その結果、両疾患において共に浸潤リンパ球はT細胞よりなり、B細胞はみとめられず、T細胞の多くがHLA-DR抗原陽性を示すこと(活性化リンパ球)を知った。またT細胞サブセットでは両疾患ともヘルパーT細胞がサプレッサーT細胞に比し優勢であり特に疾患による相違はみられなかった。水疱部と周辺紅斑部の比較では、特に浸潤細胞の構成比率に差異はなかった。これらの結果より両疾患の病変皮膚にみとめられるリンパ球に関しては、病変形成への直接の関与は考えにくいものと思われた。
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