研究分担者 |
吉川 宏起 東京大学, 医学部(病), 講師 (40114714)
井廻 道夫 東京大学, 医学部(病), 助手 (70134228)
渡部 徳子 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (40092382)
志賀 淳治 東京大学, 医学部, 助教授 (10110694)
飯尾 正宏 東京大学, 医学部(病), 教授 (80143486)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1985年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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研究概要 |
1 MRIによる肝癌診断:0.35T1.5T共に肝癌の検出能はコンベンショナルCTに比し遊色なく, 造影剤を用いない点でMRIが勝る. 既に海綿状血管腫との鑑別はT2時間を計測することで90%以上に鑑別できる. 肝硬変症のごとき肝癌高危険群の腫瘍ではこの両者を鑑別することが重要でMRIにより高率にかつ比〓〓的に施行が可能となった. 2 肝癌の病態・前癌状態: 肝硬変症は〓〓〓, CTなどの画像診断でも十分に示唆されるが, 再生結節そのものを把え得る率は高くない. T2-強調画像, グレーティエントエコー像によりこの再生結節を低信号感としてつかまえる例が1/3に及び, 既にT2強調画像は腫瘍を高信号として把えるため診断に有用である. 更に肝硬変の病筋解明, 経過の推移にも寄与すると思われる. 肝細胞癌では腫瘍栓, 道接圧迫により門脈閉塞をきたすことが少なくないが, 門脈血流の途絶部は二次的変化をきたしこの領域〓道接MRIで描出される. 3 造影剤の開発・応用・造影剤の基礎的検討に加え, 神経系で臨床的にも治験のすんだGu-DTPAを肝腫瘍へ応用した. 本剤はCTに於る水溶性ヨード造影剤と似た体内動態を示し, ダイナミックCTの知見を利用し肝腫瘍の鑑別が可能である. 但しヨード剤より長期停滞し, かつ使用量が多く〓〓られるので, 一部で新しい診断基準が必要である. 小腫瘍を中心に時間信号曲線を得基礎的資利を収集中である. 少くも海綿状血管腫は本剤の使用により高度の長期濃染がすじ, 他腫瘍との鑑別はおおむね容易である.
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