配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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研究概要 |
昭和60〜62年度文部省科学研究費補助金と当物理学教室の教室研究費をもとに研究計画記載の各種設備品, 消耗品を購入し, ほぼ予定通りに計画を遂行した. 以下に研究経過を列記する. 1.(ア)低エネルギー高出力型(100KV以下), (イ)高エネルギー高出力型(120KV以下), (ウ)ポータブル型の単発型フラッシュX線装置3台を試作した. これらの装置はX線強度, スペクトルおよび実効焦点径の調整機能を有し, アは軟組織の撮影に有用で, イは頭腹部の高出力撮影に適している. ウでは市販の安価なパルスコンデンサを用いて可搬な高電圧パルサーを試作した. 2.ポータブル型装置のパルサーを3台試作し, これと開発した高電圧大電力ガス整流管を組合わせることにより, 可変エネルギー三連続照射フラッシュX線装置を試作した. 単一管を用いた場合には3台のパルサーをガス整流管に接続し, これとリモートフラッシュX線管(試作したもの)を接続した. 多重管(3台)型装置の場合にはパルサーと管を直接接続する. この装置ではX線パルスの時間間隔が可変であると同時にフォトンエネルギーも可変であるため, ストロボ撮影, エネルギーサブトラクション画像の作成等に非常に有用と思われる. 3.高速撮影用のタイミングスイッチとして(ア)直接スイッチング方式, (イ)レーザースイッチング方式の2タイプの高時間分解能(0.1μs以下)ディレイスイッチを試作した. これにより単発型装置を用いてストロボ画像と同等のものを得ることができた. 4.上述の試作したフラッシュX線装置5台とCR等を用いることにより, 人体の各部位の鮮明な撮影はもとより, エネルギーサブトラクション像, ストロボ像, 連続遅延像, 多方向同時撮影像等を得ることができ, 連続三次元画像解析もできるようになった.
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