• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ビタミンDのHL-60細胞分化誘導作用におけるポリアミンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 60480275
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

森井 浩世  阪市大, 医学部, 教授 (40046983)

研究分担者 大谷 周三  大阪市立大学, 医学部, 助教授 (80047068)
稲葉 雅章  大阪市立大学, 医学部, 助手 (00176405)
西沢 良記  大阪市立大学, 医学部, 講師 (00128745)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
キーワードビタミンD / HL-60細胞 / 増殖 / 分化 / ポリアミン / オルニチン・デカルボキシラーゼ / スペルジン-´N-アセチルトランスフェラーゼ
研究概要

HL-60細胞は10%FCSを含むRPMI-1640培養液中でdoubling time20hにて培養可能となり、1.25-dihydroxy Vitamine【D_3】(1,25【D_3】)、【10^(-9)】〜【10^(-7)】Mの範囲で用量依存性に増殖が抑制され、monocyte macrophageに分化する事を確認した。以上の条件において1.25【D_3】のHL-60細胞分化過程でのポリアミン代謝の影響を示べた1.25【D_3】、【10^(-8)】M添加後1日目に、ポリアミン合成律速酵素であるオルニチン・デカルボキシラーゼ(ODC)はコントロールに比ベ3倍の活性上昇が見られその後経時的に低下した。もう一つの律速酵素であるスペルミジン-´N-Tセチルトランスフェラーゼ(SAT)も、1,25【D_3】添加により経時的にその活性加上昇した。これらの結果、HL-60細胞内ポリアミン・レベルは、プトレシンについては増加、スペルミジン、スペルミンについては減少した。これらポリアミン代謝の変動の1,25【D_3】のHL-60細胞分化誘導に及ぼす生理的意義を検討する為、ODC阻害剤であるα-ジフルオロメチルオルニチン(DFMO),S-アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤のメチルグリオキサールビスグアニルヒドラゾン(MGBG)を用いて検討したが、これら薬剤は酵素阻害により1,25【D_3】によるプトレシン合成促進を抑制したにも拘らず、1,25【D_3】のHL-60細胞分化誘導は非添加時と変わらず認められた。さらに、スペルミジン、スペルミンの低下が分化誘導にとり重要である可能性がある為、培養液中にスペルミジン、スペルミンを加えて細胞内含量を増加させた状態で1,25【D_3】のHL-60細胞分化に及ぼす影響を観察したが変化は認められなかった。以上の事実より、1,25【D_3】はHL-60細胞を分化誘導させ、一方でポリアミン代謝に影響を及ぼすが、1,25【D_3】のポリアミン代謝に及ぼす影響は分化誘導作用と独立して働いているものと思われた。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Inada et al.: Endocrinology. 118. 1849-1855 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M. Inaba, S. Otani, I. Matsui-Yuasa, K. Yukioka, Y. Nishizawa, E. Ishimura, S. Morisada, M. Yukioka, S. Morisawa and H. Morii: "Polyamines in 1 <alpha> -25-Dihydroxycholecalciferol-Induced Differentiation of Human Promyelocytic Leukemia Cells, HL-60" Endocrinolgy. 118. 1849-1855 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi