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ヒト消化器癌培養株の転移性クローンを用いた転移の機作と抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480307
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

島津 久明 (1987)  鹿児島大学, 医学部, 教授 (30010242)

加治佐 隆 (1985-1986)  鹿大, 医学部, 助教授 (00041400)

研究分担者 愛甲 孝  鹿児島大学, 医学部付属病院, 講師 (60117471)
野村 秀洋  鹿児島大学, 医学部, 講師 (00107898)
高尾 尊身  鹿児島大学, 医学部付属病院, 助手 (80171411)
村松 喬  鹿児島大学, 医学部, 教授 (00030891)
島津 久明  鹿児島大学, 医学部, 教授 (30010242)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1985年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード消化器癌 / 転移 / ヌードマウス / 膜糖蛋白 / 二次元電気泳動 / レクチン染色 / レクチンアフィニティクロマトグラフィ / レクチン / レクチンアフィニティクロマトグラフィー / モノクローナル抗体
研究概要

本研究では, ヌードマウスを用いたヒト消化器癌in vivo転移モデルの確立と, 癌細胞膜糖蛋白と転移との関連性について検索し, 以下の知見が得られた. 1)ヌードマウス移植株として樹立できたヒト消化器癌症例は78/167例(46.7%)であった. これらの中で同一症例から原発巣と転移巣由来の移植株が樹立できた症例は17例であった. また, 皮下移植で転移を発現した移植株はわずかに6例であったが, 恒常的に肺転移発現を示す胃癌株が樹立できた. 2)ヒト大腸癌移植株を用いた検討で, 原発巣と転移巣では生物学的特性(増殖速度, CEA産生能, 抗癌剤感受性など)の相違があることが強く示唆された. 3)二次元電気泳動とレクチン染色の結果, 各種癌および正常組織には特有な染色パターンのあることが判明した. また, 癌では正常組織と比較して, 特異的あるいは異常増加または欠如していると考えられる染色スポットが認められた. 一方, 原発巣と転移巣の比較では数種のスポットで濃淡あるいは増減が見られたが, 特徴的なスポットは認められなかった. 4)しかしながら, 自然肺転移を発現するヒト胃癌株の細胞膜成分のSDS-P, AGE後のRCA-1およびWGAレクチン染色では, 他の移植癌では検出されないか, 極淡く認められるバンドが特徴的に認められた. 5)これらは, RCA-1とWGAのlectin affinity chromatographyで抽出した糖蛋白のSDS-PAGEとクーマジー蛋白染色の結果, RCA-1では分子量約11万8千, 9万, 7万, 2万2千の部位に, WGAでは約6万9千, 2万5千の部位に特徴的な染色バンドとして認められた. 6)RCA-1 lectin affinity chromatographyで得られた試料を免疫源として, モノクロナール抗体の作製を試み, CEAをはじめ既存の抗体とは異なった抗体(MG-1, IgM(λ))を得た. MG-1は, 正常組織とは反応せず, 主に消化器癌との反応が見られているが, 転移との関連性は検索中である.

報告書

(3件)
  • 1987 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 山田一隆: 日本消化器病学会雑誌. 84. 229-238 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazutaka Ymamda, Sonshin Takao, Takashi Ishizawa and Hisaaki Shimazu: "Grouth Rate of Human Colorectal cancer Xenografted in Nude Mice" Japanese Journal of Gastroenterology. 84. 229-238 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KAZUTAKA YAMADA: Gastroenterologia Japonica. 22. 591-598 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 山田一隆: 日本消火器病学会雑誌. 84. 229-238 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 山田一隆,高尾尊身,石沢隆,島津久明: 日本消化器病学会雑誌. 84. 229-238 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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