研究課題/領域番号 |
60480313
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井街 宏 (1986) 東大, 医学部, 助手 (10010076)
中島 正治 (1985) 東京大学, 医学部, 助手
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研究分担者 |
古瀬 彰 東京大学, 医学部, 講師 (70010163)
藤正 巖 東京大学, 医学部, 助教授 (30010028)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1986年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1985年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 血管内手術 / アテローマ,器質化血栓 / 接触照射 / アルゴンレーザー / YAGレーザー / セラミックチップ |
研究概要 |
レーザー光による血管内手術の基礎的研究として、照射方法、照射端の形状、レーザーの種類、レーザープローブの開発、組織反応および照射効果、さらに動脈硬化に対する光化学療法などに関する実験を行い、以下の結果を得た。 1.実験的にに作成したアテローマおよび器質化血栓を使用した実験において、接触照射の方が非接触照射より動脈壁の熱傷が少く照射後の照射面が滑らかであるなどの点で優れていることが判った。照射出力はファイバー先端による接触照射ではアルゴンレーザーを使用して約1.5Wで十分であった。 2.照射端であるレーザー光ファイバー先端は丸く加工した法が穿孔が少いことが判った。照射端の形状に自由度を持たせるため先端チップの開発をした。先端チップはセラミックチップの方が金属チップより焼灼蒸散能力に優れていることが判った。チップを使用した場合、出力の点でYAGレーザーが適しており、20〜35W必要であった。 3.ファイバーの材質に関する検討を行い、血管内手術用にセラミックチップを装着したレーザープローブを開発した。このプローブは最大直径1.8mmであり、同口径の血管内視鏡にて病変部の状態が観察可能であった。 4.アテローマにおける焼灼実験においては焼灼部は直後に血栓を生じ、48時間後にはフィブリン様物質が同部を被い、2週間後には焼灼部が判らない位になっていた。また器質化血栓により閉塞した血管は、開発したレーザープローブによる血管内手術により、直径約2mmの丸い穴を形成した。 5.アテローマにおける光化学療法に関しては現在実験中である。
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