研究課題/領域番号 |
60480392
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
北原 健二 慈恵医大, 医学部, 助教授 (80056853)
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研究分担者 |
西牟田 真理 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40156097)
環 龍太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00057035)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 色覚 / 色覚異常 / 杆体1色型色覚 / 錐体1色型色覚 / 視神経疾患 / 等色実験(カラーマッチング) / 分光感度 / スタイルズ・クロッフォード効果 |
研究概要 |
カラーマッチング法ならびに各種心理学物理学的検査法を可能とした4チャンネルのマックス・ウェル視光学系を設定した。 本装置を使用し、種々のタイプの一色型色覚、ならびに後天性色覚異常として、主として視神経疾患の視覚特性について検索した。 1.杆体一色型色覚 低輝度ならびに高輝度下における分光感度、ならびにスタイルズ・クロッフード効果を測定した結果、通常の杆体に加え、錐体類似の形態を有する光受容器が存在する可能性が示された。 2.青錐体一色型色覚 網膜中心部における閾値-強度曲線の測定およびカラーマッチングの結果、青錐体系と杆体系が同時に働く可能性を示した。さらに、両反応系ともにスタイルズ・クロッフード効果がみられたことから、杆体類似の視色素を有するにもかかわらず、その形態は錐体類似であることを推察した。 3.第2異常型錐体一色型色覚 色覚検査法において著しい判読不能を呈した症例について、カラーマッチング法により1色型であることが判明し、その感度特性から第2異常型錐体1色型色覚であることを確認した。さらに、網膜中心部における強度-閾値測定により2つの成分が検出し、杆体と錐体の両者が存在することを示した。 4.視神経疾患における色対立応答を検索する目的で、1000トロランドの白色背景野における感度測定を行い、青錐体系の反応が障害されやすいことを確認し、同時に赤緑錐体系の反応も障害されていることを示した。 今後さらに、各種色覚異常の視覚特性について、主としてカラーマッチング法により検索予定である。
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