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抗プラーク付着性補綴物に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480424
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

熱田 充  長崎大, 歯学部, 教授 (60002135)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
キーワードDDS / 生薬 / 抗真菌剤 / 薬剤徐放 / Flavahone / Chlorhexidine / Irgasan / 硬質レジン
研究概要

本研究はDDS(dilated delivery system)の歯科的応用である。生薬由来の抗真菌剤のFlavanone(Fl),Naringenine,Honokiol,3-Acetyl,Cowmarin,Quercetin 及び消毒薬のChlorhexidine(Ch),Irgasan(Ir)とそれらの類似体の計50数種類の薬剤をレジンとセメントに添加して実験を行ない次のような結果を得た。
1.抗菌剤添加の強度への影響:(1)レジン・モノマーとの溶解性が良好な薬剤は添加後の重合性もよく、物性を低下させなかった。逆に不良のものは水に易溶の傾向があり、グラスアイオノマーセメントに添加できた。(2)同じ薬剤を添加してもベースになるモノマーによって異なり、Fl添加によってMMAと2.6Eへの吸収量は著しく抑制されるがUDMAでは増加する。(3)薬剤徐放による物性への影響は薬剤によって異なり、Chでは37℃水中浸漬3ケ月で著しく低下したが、Flでは逆に向上した。
2.薬剤の徐放量の測定:添加する薬剤とベースになるレジンによって大きく異なった。(1)硬質レジンにCh3%では1ケ月後にレジン0.1g当りの溶出量は15ug/dayになり、その後も持続した。(2)Irの溶出量はMMAよりも2.6Eからの方が多かった。(3)Flは極く少量であり、60℃水中に10時間浸漬する促進試験でも添加量の2〜3%しか溶出しなかった。
3.薬剤徐放の効果と持続性:(1)2%Chでは7週間後にも抑制効果があり、効果なしと判定されてもプラークの性状には変化があった。(2)2〜10%Irでは4週間は著効であったが、2〜6ケ月で効果は低下した。SEM像では菌体の異常が認められた。(3)50%Flでは12時間浸漬後の溶出量が1×【10^(-4)】Mにしかならず約10%の阻止効果にとどまった。(4)細胞毒性は溶出量より薬剤の種類によって異なった。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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