研究課題/領域番号 |
60480425
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
岸 正孝 東京歯大, 歯学部, 助教授 (00085804)
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研究分担者 |
森 泰彦 東京歯科大学, 助手 (80191005)
古屋 元之 東京歯科大学, 助手 (60181468)
嶋村 一郎 東京歯科大学, 助手 (10170961)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 支台歯の負担 / 義歯の安定性 / 床不適合 / 咬合の因子 / 残存歯歯齦の状態 |
研究概要 |
機能時の局部義歯の動揺と支台歯の負担との関係を把握するために、義歯設計条件および咬合の条件と義歯の安定性との関係,咬合面の増齢変化と歯周組織の圧負担との関係,咀嚼運動の制御に関する下顎の位置規制能,義歯装着後の残存歯歯周組織および歯槽堤粘膜の経時的変化の4点を検討した。 1.義歯設計条件および咬合の条件と義歯の安定性との関係 1)粘膜負担義歯の水平移動量は側方滑走では200〜350um,ゴム介在時側方滑走では350〜500umを示した。2)支台歯の圧負担は、Rigid connecting様式では根端付近を軸とした支台歯の傾斜により、Non-rigid connecting様式では歯根中央付近を軸とした支台歯の傾斜により生じる。 2.咬合面の増齢変化と歯周組識の圧負担との関係 1)咀嚼圧負担が咬合接触面積に比例するという前提にたてば、咬耗の進行に伴ない負担力量は増大するが、その増大率は歯種間に著しい差異を示さない。2)食品破壊所要力量は咬合面間距離の減少にともない増大するが、この変化は咬合面間距離が0.5mm以内でより著明となる。 3.咀嚼運動の制御に関する下顎の位置規制能 1)咬合小面側方傾斜角を変化させた場合には、咀嚼ストローク終末相の経路は、変化した直後の数ストロークで順応状態に達する。2)水平的に1MM程度誤った咬頭嵌合位を付与した場合には、義歯装着直後にはその終末相経路に変化を認めるが、7日後には経路上の差異は著しく減少する。 4.義歯装着後の残存歯歯周組織および歯槽堤粘膜の経時的変化 1)床隣接歯の歯齦の状態は、頬側は良好であるが、舌側及び床隣接側は不良である。2)床・粘膜間に介在した記録材の最菲簿部の面積比率は、装着時には被強圧時と被弱圧時とが近似しているが、1ヵ月経過時には被弱圧時より被強圧時の方が明らかに大きい。
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