• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

口腔癌およびその頚部リンパ節転移巣に対する温熱療法の効果

研究課題

研究課題/領域番号 60480435
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科・放射線系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

田代 英雄  九大, 歯学部, 教授 (20037500)

研究分担者 大関 悟  九州大学, 歯学部附属病院, 講師 (80117077)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
キーワード口腔癌 / 頚部リンパ節転移 / 化学誘発舌癌 / 温熱療法 / マイクロ波 / 組織学的効果
研究概要

1臨床研究
(1)口腔癌原発巣に対する2450MHzマイクロ波による温熱療法
【i】)アプリケータの改良により、治療効果の期待できる加温が可能となった。しかし、加温の深さが浅いこと、舌などの可動粘膜への応用が困難であることなどの問題点が明らかとなった。【ii】)放射線とブレオマイシンの併用療法のCR率(腫瘍完全消失率)は50%であるのに対し、温熱療法の併用により85.7%の高いCR率が得られた。【iii】)切除を行った症例の組織学的効果はいずれも有効(下里の分類【II】b以上)であったが、癌細胞の完全消失はみられなかった。【iV】)口腔癌に対して加温による併用効果は明らかとなったが、今後多くの症例を対象としたコントロールスタディにより、口腔癌に対する温熱療法の役割や適応について検討していく必要がある。
(2)頚部転移再発巣に対する温熱療法
【i】)空間放射型アプリケータによる臨床効果はPR1例、NC4例と不良であった。【ii】)切除した病巣の病理組織学的所見では腫瘍の表層や中心部に変性壊死像が認められたが、温熱療法に特異的な所見は見いだせなかった。【iii】)形態が複雑で大きな病巣には温度分布が不均一となり治療効果に限界があった。
2動物実験
(1)マイクロ波加温によるハムスター正常舌組織に対する障害
正常舌組織の加温による非可逆性変化(48時間観察)は1回加温では43℃で10分間、反復加温(10分間週2回計4回)では42℃と考えられたが、この反応は軽度であり、正常舌組織の温度耐容性はまだ高いと思われる。
(2)誘発舌癌に対して加温による効果を観察した。腫瘍内温度は43℃以上が可能であり、腫瘍の縮小、壊死を認めた。今後組織学的観察と、制癌剤との併用による効果を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大関悟,大部一成,田代英雄: 日本口腔外科学会雑誌. 33. 627-634 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Satoru Ozeki, Kazunari Oobu, Hideo Tashiro: "Application of hyperthermia for oral cancer by 2450 MHz microwaves." Japanese Journal of Oral and Maxillofacial Surgery. 33. 627-634 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi