• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

プラークのCariogencityの研究・フッ素菌磨剤使用による歯垢中Fの動態

研究課題

研究課題/領域番号 60480451
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児・社会系歯学
研究機関城西歯科大学

研究代表者

中尾 俊一  城西歯大, 歯学部, 教授 (40049359)

研究分担者 安井 利一  城西歯科大学, 歯学部, 助教授 (20146252)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
キーワード歯垢 / フッ素 / フッ素含有歯磨剤 / 口腔内残留量 / 有機酸 / 歯垢微生物
研究概要

1.歯垢中フッ素濃度の検討:歯垢中のフッ素濃度は痕跡量から88.0ppmの範囲にあり、全体の約60%は10ppm以下であり、平均値は15.9±17.3(SD)ppmであった。一方、CaおよびPiは各々平均値で9.0±10.0(SD)μg/mgと8.3±4.9μg/mgであり、小学生よりも中学生でF,CaおよびPi濃度が有意に高かった。男女別では男子が若干高い値を得た。FとCa濃度,FとPi濃度およびFとCa/P比との間に有意な正の相関関係が得られた。更に、歯垢重量とF濃度との間には負の相関関係が見い出された。2.フッ素の口腔内残留量の検討:フッ素含有歯磨剤を用いる前の唾液中F濃度は0.01〜0.027ppmの範囲であった。フッ素含有歯磨剤で3分間清掃した後では、3分後の値として歯磨剤1g使用時に0.42ppm,0.5g使用時に0.26ppmと約1.6倍の差を認め、その後両者共に同じ傾向で減少した。3.歯垢中有機酸に対する検討:フッ素含有歯磨剤を適用する前の歯垢を10%ショ糖溶液で培養した上清の有機酸量は、乳酸が平均22.6ppm,ギ酸で平均8.8ppm,酢酸で平均15.5ppmであり、乳酸の産生が著しかった。一方、フッ素含有歯磨剤を4日間適用したところ、乳酸が平均12.0ppm,ギ酸が4.7ppmおよび酢酸が9.8ppmと全体に有機酸量が減少した。最も減少率の著しかったのは乳酸で46.9%の減少率であった。4.フッ素含有歯磨剤による歯垢F濃度の変化:フッ素含有歯磨剤を適用する前の歯垢中F濃度は平均7.0ppmであり、適用後のF濃度は平均21.2ppm(5日目)であり、約3倍の濃度差が存在した。5.歯垢中微生物の動態についての検討:総菌数をみると、フッ素含有歯磨剤を適用する前後で差は認められず、総連球数でも差は認められなかった。さらに、S.mutansの糖分解能を調べたが、いずれもフッ素含有歯磨剤適用による差は認められなかった。これらのことから、フッ素が微生物自体の生態に影響を与え得るかは疑問であり、今後共この方向で研究を推進して行く予定である。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 畔脇良逸: 口腔衛生学会雑誌. 35. 694-703 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ryoitsu, Azewaki: "The Relationship between the Concentration of Fluoride and Other Inorganic Components of Dental Plaque" The Journal of Dental Health. 35. 694-703 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi