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薬物の精神依存性に及ぼす身体依存の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480476
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用薬理学・医療系薬学
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

柳田 知司  (財)実験動物中央研究所, 付属前臨床医学研究所, 所長 (50072400)

研究分担者 加藤 信  (財)実験動物中央研究所付属前臨床医学研, 主任研究員 (20132772)
若狭 芳男  (財)実験動物中央研究所付属前臨床医学研, 主任研究員 (60124278)
安東 潔  (財)実験動物中央研究所付属前臨床医学研, 部長 (90072404)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1985年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード精神依存 / 身体依存 / 強化効果の増強 / 薬物自己投与 / 薬物弁別 / アカゲザル / オピオイド / ペントバルビタール / モルヒネ / 自己投与 / 比率累進試験 / 強化効果 / 自覚効果
研究概要

ヘロインやモルヒネなどの乱用事例では, 身体依存が形成されると精神依存が著しく強まることが臨床的に知られている. 本研究では, 薬物の種類と身体依存の関与の程度, および身体依存の強さと増強の程度との関係を明らかにする目的で, アカゲザルを用いレバー押し比率累進試験法により薬物を静脈内に自己投与させて, 薬物の強化効果に及ぼす身体依存形成の影響を検索し, 併せて薬物の強化効果と密接な関係を有すると考えられる薬物の自覚効果をアカゲザルにおける薬物弁別実験により検索した. その結果, モルヒネ, ジヒドロコデイン, およびペンタゾシンではサルがこれらの薬物に身体依存の状態にあるときは, ないときよりもレバー押し最終比が大きくなること, すなわち強化効果の増強がみられることが明らかになった. この増強はジヒドロコデインで最も顕著にみられ, ペンタゾシンではジヒドロコデインやモルヒネの場合よりも弱かった. 身体依存の強さとの関係では, ジヒドロコデインで比率累進試験開始前に同薬の3日間または2週間反復強制投与の前処置を施した場合の比較で2週間前処置のときの方が3日間前処置したときより明らかに大きな最終比が得られ, またモルヒネでも同様な結果が得られたことから, 身体依存の強さは強化効果増強の程度に影響し, ある範囲内では両者は正に相関するであろうことが示唆された. しかし同時に, 身体依存が強く形成された重度の退薬症候が発現される場合にはレバー押し行動は障害され, 薬物欲求の強さがレバー押し最終比に正しく反映されていないと考えられる場合もあることが示唆された. ペントバルビタールでは退薬症候は認められたが, 退薬症候に基づくレバー押し行動の障害があったことが考えられるので強化効果の増強の有無については結論は得られなかった. 薬物弁別実験ではモルヒネの効果はコカインおよびペンタゾシンに般化された.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoji Yanagita: Drug and Alcohol Dependence. 20. 317-327 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tomoji Yanagita: "Dependence characteristics and risk assessment of agonist antagonist analgesics" Drug and Alcohol Dependence. 20. 317-327 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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