研究分担者 |
三田 信孝 東海大学, 体育学部・健康学研究室, 講師 (10130098)
宮崎 康文 東海大学, 体育学部・健康学研究室, 助教授 (90056317)
山並 義孝 東海大学, 体育学部・健康学研究室, 教授 (60056108)
吉岡 利忠 東海大学, 医学部・生理学教室, 助教授 (50056933)
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研究概要 |
現在, 運動重荷に際して一般に行われているメディカル・チェックは, それを行う機関によって内容が著しく異なり判定の基準も一定していない. しかし, 衆目の一致する所は少くも重荷した運動にその人の心機能が追従し得るか否かの検査が必要であるということであろう. このためには運動中の心拍数, 心電図波形, 心拍出量, 血圧などを継時的にチェックして結論付けなければならない. 私たちの実験も当然この考え方に立っているが, 一般にこれを行うことは機械・技術面などからも困難なことが多い. 本研究は, これらの精細な実験と対比して, より容易に心機能を精細に把握でき得る指標を検索しようとするもので, 昭和60年以来, 運動時の心拍数心機能と体内代謝の対応および運動による心拍数の変動を指標とした心機能の監視に関する実験を進め昭和63年度本科学研究費補助金(一般研究B)研究成果報告書に「運動重荷に対応する心機能を基とした簡易メディカル・チェックの検討」として報告している. 要は, 従来私たちが行ってきた全身持久性の向上, 運動療法に際しての安全かつ効果的運動を目的とした心拍数を任意の一定レベルに規定した運動の実験から発展して, 心電図上の変化と心拍数の変動との関連性, さらには心拍出量, 血圧, 体内脂質代謝等の関連, ことに心拍数と心電図波形について実験を進めてきたのである. その結果私たちはこれら一連の実験成績から, 運動重荷に対応する心機能を基とした簡易メディカル・チェック法の1つとして, ある一定運動を重荷した時の運動前および運動後の最高心拍数を測定し, その増加の度を算出することが, その人の心機能に対する侵襲の度を推定する1つの目安となると考えている. すなわち, 一般の人ならば, 運動時の最高心拍数として150回/分運動前に対する心拍数増加率にして150%を上限とした運動がより安全性を考慮した運動重荷となろう.
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