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インスリンとフルクトースによる肝酵素の遺伝子発現の調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 60480499
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 代謝生物化学
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 武彦  阪大, 医学部, 教授 (60028272)

研究分担者 野口 民夫  大阪大学, 医学部, 助手 (70135721)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1985年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワードインスリン / フルクトース / L型ピルビン酸キナーゼ / 遺伝子発現の調節 / ピルビン酸キナーゼL遺伝子
研究概要

解糖系律速酵素のピルビン酸キナーゼのL型アイソザイムmRNA量は糖尿病ラット肝において、インスリン及び食餌性フルクトースにより著明に増加する。その機構を検討した結果、インスリンは末知の蛋白質の合成を必要とする機構で遺伝子の転写を促進することが明らかになった。一方、フルクトースは核内のmRNA前駆体を安定化することで誘導効果を示すと考えられた。このフルクトース作用はホルモンを介さない肝臓に対する直接作用であることが示唆された。インスリンやフルクトースの作用をさらに解析するためには遺伝子の構造を必要る必要があるが、L型はR型と同じ遺伝子に由来することが示唆されている。そこで、R型のcDNAクローンを単離して、その塩基配列をL型と比較すると共に、遺伝子のクローンを単離して構造解析を行った。その結果、R型cDNAの塩基配列は【5^1】端部分を除いてL型と同一であることが明らかになった。すなわち、R型の翻訳配列はL型より93塩基【5^1】側に余分に伸びていた。遺伝子は12個のエクソンから構成されていて、上記のR型とL型に固有の配列はそれぞれエクソン1とエクソン2にコードされており、エクソン3から下流のエクソンは両型に共通であった。L型固有のエクソンの上流25塩基付近にはTATAボックスがみいだされ、プライマー伸長法によりL型の転写開始点を同定した。R型の転写開始点はまだ同定していないが、これらの結果からR型とL型のmRNAは異なるプロモーターを使って生成されるものと考えられる。ホルモン反応性を有する領域が一般に遺伝子の【5^1】上流に存在することが報告されているが、L型の転写開始点上流にはR型固有のエクソンがあり、R型はインスリンに反応しないことが報告されているので、R型固有のエクソンまでの【5^1】上流にインスリン反応性を有する領域が存在するのかも知れない。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tamio Noguchi;Hiroyasu Inoue;Takehiko Tanaka: Journal of Biological Chemistry. 260. 14393-14397 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroyasu Inoue;Tamio Noguchi;Takehiko Tanaka: European Journal of Biochemistry. 154. 465-469 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tamio Noguchi;Kazuya Yamada;Hiroyasu Inoue;Takehiko Tanaka: Journal of Biochemistry.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tamio Noguchi, Hiroyasu Inoue and Takehiko Tanaka: "Transcriptional and post-transcriptional regulation of L-type pyruvate kinase in diabetic rat liver by insulin and dietary fructose." Journal of Biological Chemistry. 260. 14393-14397 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroyasu Inoue, Tamio Noguchi and Takehiko Tanaka: "Complete amino acid sequence of rat L-type pyruvate kinase deduced from the cDNA sequence." European Journal of Biochemistry. 154. 465-469 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tamio Noguchi, Kazuya Yamada, Hiroyasu Inoue and Takehiko Tanaka: "Primary structure of rat R-type pyruvate kinase deduced from the cDNA and genomic sequences. The R- and L-type isozymes differ only in amino-terminal sequences." Journal of Biochemistry. Submitted.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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