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ATP合成酵素反応機構のサブユニットおよびそのアミノ酸残基レベルに於る解析

研究課題

研究課題/領域番号 60480501
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 代謝生物化学
研究機関大阪大学

研究代表者

二井 將光  阪大, 産業科学研究所, 教授 (50012646)

研究分担者 前田 正知  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (80190297)
雨村 明倫  大阪大学, 産業科学研究所, 講師 (90029877)
下村 正二  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (90116046)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードATpase / ATP合成酵素 / 大腸菌 / 協同性 / 【F_0】【F_1】
研究概要

ATP合成酵素(【F_0】【F_1】)は生体に於るほとんどのATPを合成している酵素であり、活性中心部分(【F_1】)と【H^+】輸送路(【F_0】)からなっている。本酵素は【F_0】(a,b,cサブユニット)を輸送される【H^+】を駆動力とし、【F_1】(α,β,γ,δ,εサブユニット)がATPを合成している。研究代表者らは過去の遺伝学的実績を基礎に、本酵素の反応機構をサブユニットおよびアミノ酸残基のレベルから解析した。研究成果をまとめると以下のようになる。(1)ATP合成酵素の【F_1】部分にある活性中心間の協同性を明らかにし、阻害剤および基質類似物質の作用機構を解析した。さらに150株以上の変異株を分離し、欠損を反応機構の上から明らかにした。重要な点は、【F_1】の持つuni-site活性とmulti-site活性が阻害剤、変異等によって分離されることである。また変異株【F_1】のβサブユニットと正常βサブユニットを組み合わせ、multi-site活性を持つためにはβサブユニットが3つとも正常でなければならないことを明らかにした。(2)βサブユニットの変異によってATP合成酵素全体のアセンブリーが異常になることが明らかになった。このような変異を系統的に解析し、置換アミノ酸残基を決定した。このような研究から【F_0】【F_1】の新しいモデルを提出し、またサブユニット相互作用に重要なアミノ酸残基およびドメインを明らかにした。同様の成果がγサブユニットについても得られた。(3)【F_0】部分の変異株を系統的に分離し、【F_1】のアセンブリーと【H^+】輸送路の形成を解析した。その結果、ab両サブユニットが【F_1】結合部位の形成に必要であること、aサブユニットのアミノ末端から110残基があれば【F_1】は結合しうること、aサブユニットのカルボキシル末端側の20残基以内に、【H^+】輸送に関与する残基があること、bサブユニットのカルボキシ末端の33残基以内に【F_0】全体のアセンブリーに重要な残基があること等が明らかになった。以上複雑な【F_0】【F_1】の反応機構をアミノ酸残基のレベルから解析した。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] H.Kanazawa: Arch.Biochem.Biophys.241. 364-370 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Z.Gromet-Elhanan: J.Biol.Chem.260. 12635-12640 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Noumi: J.Biol.Chem.261. 7070-7075 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Noumi: J.Biol.Chem.261. 9196-9201 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Miki: Arch.Biochem.Biophys.251. 458-464 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Noumi: J.Biol.Chem.262. (1987)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Z. Gromet-Elhanan: "ATP synthesis and hydrolysis by a hybrid system reconstituted from the <beta> -subunit of Escherichia coli <F_1> -ATPase and <beta> -less chromatophores of Rhodospirillum rubrum." J. Biol. Chem.260. 12635-12640 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Noumi: "Mutational replacements of conserved amino acid residues in the <beta> subunit resulted in defective assembly of <H^+> -translocating ATPase ( <F_o> <F_1> ) in Escherichia coli." J. Biol. Chem.261. 7070-7075 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Noumi: "Replacement of arginine 246 by histidine in the <beta> subunit of Escherichia coli <H^+> -ATPase resulted in loss. of multi-site ATPase activity." J. Biol. Chem.261. 9196-9201 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J. Miki: "Escherichia coli <H^+> -ATPase: Loss of the carboxyl terminal region of the <gamma> subunit causes defective assembly of the <F_1> portion." Arch. Biochem. Biophys.251. 458-464 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Noumi: "Loss of uni-site and multi-site catalyses by Escherichia coli <F_1> through modification with adenosine tri- or tetra- phosphopyridoxal." J. Biol. Chem.262. in-press (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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